東野圭吾という作家は本当に多作なのでこれだけ読んでいても、
まだまだ読んでいない作品のほうが多いのです・・・。
しかも、ミステリ作家という枠にとらわれず、
いろいろな作品を世に送り出しています。
それが映画化された「秘密」だったり、この「手紙」だったりします。
弟を大学に進学させたいばかりに強盗殺人を犯した兄。
「犯罪者の身内」という立場になってしまった弟。
毎月送られてくる刑務所にいる兄からの手紙と、
世の中の「差別」に翻弄される弟の物語です。
これは世に言う「差別」に真っ向から立ち向かう作品ではありません。
むしろ作中の人物の言葉を借りてそれは仕方のないものだと容認しているのですから。
犯罪者の身内がその「差別」に対して正々堂々と生きていくことは間違っている。
・・・ちょっと言えないですよね。
自分自身が加害者でも被害者でも、
そのどちらの立場にもなったことがないのですから、
大半の人がピンとこないのは当たり前です。
犯罪者の身内だからと差別するほうが間違っているのだと、
そう思うのが普通だからです。でもそうじゃない。
そうじゃないんだっていうことがぼんやりと理解できました。
しかし、これ映画ではエリカ様がやってんだよね・・・。
エリカ様が出演あそばされていると聞くと、
現場は大丈夫だったのかなと余計なことが気にになります・・・。