忘れないうちに感想を書いておかなくては・・・!
確か、昨年のブルーリボン賞に輝いた作品だったと思いますが、
ブルーリボン賞はスポーツ紙主催の賞なので「なるほど!」と納得する感じでした。
実際に起こった日航機墜落事故を題材にした、新聞記者たちの物語。
その熱い仕事振りがリアルに伝わってくる、なかなか秀逸な作品だったと思います。
ただ、日本アカデミー賞が取れなかった理由はなんとなく分かりました。
全体のストーリー展開が甘いというか、視点を絞りきれなかったのが敗因かと。
もっと一貫した物語で通してもよかったんじゃないかと感じました。
「新聞社」と「事故」・・・これだけのほうがシンプルでよかったんじゃないかと。
他にもいい俳優さんたちがたくさん出ているのに、イマイチ扱いが微妙というか。
堤さん演じる悠木の家庭事情、母親の秘密、親友の存在・・・・・・
そこがクローズアップされ、過去と現代が交互に描かれていくのですが、
過去でほとんど描かれずにいた家庭事情(セリフの端々から読み取る)が、
現代の会話の中ではメインとなっているのにすごく違和感を感じました。
しかも、ちょうど事故当日に倒れた友人の息子と山に登りながら話しているのですが、
御巣鷹山かと思いきや、関係ない山だったりして拍子抜け。
そうなると、そこを描くことが必要だったのか、と思わざるを得なくなるわけですよ。
事故と、それを追う新聞社の出来事だけに絞って物語を展開させれば、
もっと深い物語になったんじゃないかなと思いました。
結果的に、どれもこれも中途半端だったような印象を受けました。
そうすれば、堺雅人をはじめとする、クセのある他の新聞記者たちが、
もっともっと生きたんじゃないかなあと思います。
しかし、新聞記者たちのリアルが面白い映画ではありました。
一見の価値はあると思います。
