「血は立ったまま眠っている」を観てきました。
世は、戦後の安保闘争時代。
掃き溜めのなかでもがくどうしようもない若者たち。
「青春群像劇」なんて全然そんなんじゃないです。
夢も何もない頭の悪い薄汚い他に行き場のない若者たちが、
ただうわ言のようなバカ話をして日々を過ごしている。そんな背景。
ステージ中央の公衆便所がそのものを表しているような。
「うわ、汚い」と、観客に思わせる(実際私はそう思った)、
観ている人がが眉を顰めるような、そんな舞台。そんな人々。
そこに住み着いている良(森田剛)と灰男(窪塚洋介)はテロリスト気取りで「革命」と称した小さな破壊活動に精を出す。
主演の森田剛くんはとても良かったです。
以前観た「IZO」を髣髴とさせるいじらしさ。
健気で、一生懸命で。
それがすごく伝わってきました。この役柄にはぴったりでしたね。
灰男(窪塚)は演技は棒のようでしたが、
これは、あえてのこの棒読み・棒演技かな?とも思いました。
灰男という人間そのものがそれだけ薄っぺらいということなのかと。
崇高な信念を持って革命を起こそうとするわけではなく、
ただ子供のいたずらのような破壊活動を起こしては、
それがニュースにならないことに怒りを覚える・・・
子供ですよね。
そこに入り込んでくる良の姉・夏美。
彼女の登場により、物語が動き始めるのですが。
正直な感想としては、
良と灰男、そして夏美のシーンがもっと欲しかったなあと。
寺島しのぶをもったいない使い方だと思ってしまった・・・
むしろ、彼らとは関係のない、いわば隣人である、
薄汚い若者たちのシーンが多すぎて、登場人物も多すぎ。
舞台での見せ方などはさすが蜷川さんと思う部分も多かったですが、
ちょっとね・・・引き込まれる部分は本当に少なかったです。
そうそう、私はあの伝説の遠藤ミチロウさんを初めて見ました!
遠藤ミチロウといえば、ビデオ・スターリンですよ!!!
ライブで豚さんの頭を投げる、生けるハードコアパンク!
デトロイト・メタル・シティを地で行くような伝説のお方ですよ!
正直、それにも感動した。
遠藤ミチロウの生演奏と歌を聴けるとは思わなんだよ。
