ヒトラーの贋札
を見ました。
ドイツではなく実はオーストリア映画なのですが、アカデミー外国語映画賞を獲っております。
これは、第二次世界大戦のさなか、旗色が悪くなったナチスドイツが、
ユダヤ人捕虜たちを使って行った「ベルンハルト作戦」を描いた作品です。
ベルンハルト作戦は、連合国側の経済を混乱させるという目的のもと、
強制収容所のユダヤ人たちに精巧な贋札を作らせた秘密作戦。
集められたのは、印刷技師や美術系学生などの特殊技能を持つユダヤ人。
彼らは、収容所の一角に隔離され、その作業に従事させられます。
映画の中では、それがユダヤ人側から描かれていたことで、
いつ殺されるかもしれない恐怖と戦いながらも、
徐々に彼らの間に連帯感が生まれてくる様子が丁寧に描かれていました。
物語の主人公は彼らの中心的存在となる贋札作りの名人・サリー。
見事なポンド札を作り上げ、続いてドル札の作成作業に入ったものの、
ドル札が完成したらユダヤ人たちは用済みとなってしまう・・・・・・。
だから、わざとそれを遅らせ、ナチスの責任者との絶妙な駆け引きで、
終戦まで何とか持ちこたえさせたのでした・・・。
命と正義、どちらを選ぶか。
ここの囚人たちはナチスの犯罪に加担しつつも、生き抜くことを選びました。
不思議と共感させられる緻密な構成と演出はなかなかです。
静かな映画でしたが(ってヒトラー?最後の12日間?でも書いたような)
主役を演じた俳優さんのポーカーフェイスの演技が印象的でした。
心を読ませない演技とでもいいましょうか。
でも、様々な感情がくすぶっている様子が伝わってくるんですよね。
素晴らしかったと思います。
ただ、ヒトラーなんて親衛隊のお部屋の写真くらいしか出てきません。
「ヒトラー」と付くと思わず観てしまうわけですがwww
