長かった・・・長かったですがようやく読み終えました。
村上春樹著「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」(上下巻)。
なんといっても、この本の最大の特徴は、
「世界の終わり」という話と「ハードボイルド・ワンダーランド」という話が、
1章ごと交互に展開されていくことでしょう。こんなのは初めて読みました(笑)。
読んだことがない人には見当もつかないかもしれないですけど、
第1章「世界の終わり」
第1章「ハードボイルド・ワンダーランド」
第2章「世界の終わり」
第2章「ハードボイルド・ワンダーランド」
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というカタチで、それぞれの話が進んでいくのです。
当然、最初は違う話が交互に出てくるのでとても分かりづらかったんですが、
そのうちに背景や登場人物が分かってくると、だんだん面白くなってきました(笑)。
もちろん、ラストにはこのふたつの物語の関連性が分かるようになっています。
特殊な脳を持つ「僕」が事件に巻き込まれる話「ハードボイルド・ワンダーランド」。
そして「世界の終わり」という不思議な街にやってきた「僕」の話。
相変わらず、村上春樹は読者が想像もしないようなモノを出してきます。
アタシが村上春樹を読み始めたのは、ホントにごく最近のことで、
地下鉄サリン事件被害者のインタビュー集「アンダーグラウンド」を読んでから。
その後、「羊をめぐる冒険」から始めていろいろと読んできているんだけど、
どの話の主人公も何だかとても淡白な人が多いのはなぜ(笑)。
でも、文章が1人称でありながらも客観的に入り込めるのってそこが理由かなと思います。
アタシはこの人の文章が好きなんですよね、単純に。
村上春樹を教えてくれた弟は「例えの文章が長い!」と言ってますが、
それはそれでアタシにはすごく鮮明にそのときどきの情景が浮かんでくるし、
村上春樹が伝えようとしているものがちゃんと伝わってくる。
文体がごてごてしていなくて普通で読みやすいのもいいし、
やっぱりその方が文章を追うのが苦痛じゃなくていいのよね。
・・・もしかして、これは読者としてラクしすぎですか(笑)。
あと、話の中に出てくるスタンドのサンドウィッチから高級イタリア料理まで、
何やらとても美味しそうでグーなのです・・・。
文章でこれを伝えられるのってこれってある意味スゴイことじゃないかしら(笑)。