STS9@ハングアウト | Life for Journey

STS9@ハングアウト

STS9をはじめて見てから、もう10年になる。
来日した際は、
必ずひとつは見に行っていた。

メンバーのひとり、ベースのマーフィーが、
癌にかかりしばらく休養する、と発表があったのは、
一昨年の暮れか昨年前半。

けれど、それほどのブランクをあけずに、
彼らはツアーという音楽の旅に帰ってきた。

昨年の5月からライブを再開。
ボナルーでも彼らを見るチャンスがあったのだけど、
今回が、僕が見るのはツアー復帰後初になる。

ハングアウトというひとつのフェスのひとつのコンテンツなのに、
彼らを待っているファンが多い。
異様といってもいいほどの盛り上がり。
それは彼らがステージに立つ前も、
音を発信している間も、
常に変わらなかった。

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柵前の写真はオープニングの3曲、
というルールはあったものの、
カメラマンの数が多く、
オープニングのときには入れてもらえず。
ひとりが出るとひとりが入るという形で、撮影は進んでいった。

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15分くらい経ってから、やっと柵前に。
会場の異様な盛り上がりは変わっていない。

STS9が立ったステージのXBOXステージは、
ダンスミュージックをフィーチャーしたステージ。
テクノ~エレクトロからヒップホップまで、
「音で踊る」ことをテーマにしているのだろう。
そのステージの初日のトリがSTS9だった。

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前に見た
2008年のロズベリー。
そのときは未明のステージだったから、
「深く」て「重い」音の旅だった。
それに比べると、
今回はより「踊る」ためのファクターが多い。

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立ち位置が変わっていた。
マーフィーが音を引っ張っているような印象だ。
ベースプレイヤーではなく、
プログラマーといったほうがいいかもしれない。
僕が柵前で撮影しているときには、
いわゆる弦楽器のベースを弾かなかった。

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5人がひとつの音の塊になる。
それは変わらない。
けれどその核がマーフィーにある。
そんな感じだ。

最前列にいたファンも、
幸せそうな表情で聞いている。

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エレクトロ~ダンスミュージックではあるのだけど、
どこかにぬくもりも感じられる。
それがSTS9の音にひかれるひとつの、
そして大きな要素だ。

撮影が終わって、
前のほうで見たかったのだけど、
とても前には行けそうにない。

後方で、
音と光のコラボレーションを楽しんだ。

やっぱり、STS9の単独のショーを見てみたい。
そんなことを思いながら、
音と光に身をまかせていた。


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(TK)