EGO-WRAPPIN' @日比谷野音 | Life for Journey

EGO-WRAPPIN' @日比谷野音

それぞれの会場には、それぞれの思い出が残っている。
けれど最初にその会場へ行ったことを、あまり覚えていない。
ただ日比谷野音だけは今もはっきり脳裏にやきついている。

81年5月31日RCサクセション。
今から27年も前のことになるのか。
野音は改修前で、観客席は今のように勾配があるわけではなく、
フラットだったと記憶している。

はじめて見るRCサクセション、
はじめて見る清志郎さん。
少しでも間近にせまりたいと思って、
徐々にステージ近くに行ったっけ。

その後も野音では、いろいろな思い出が残っている。
PHISH、ムーンライダース、ブルースカーニバル、
ネヴィル・ブラザース、ROVO、UA、Caravan…。
今も後悔しているのは誘われていたにもかかわらず
フィッシュマンズへ行かなかったこと。

YAON2

開場前の、こんな雰囲気が好き。
いろんなところからお目当てのバンドのためにやってくる。
都心になっても、緑豊かなところも、
どこか心がなごむ。

チーズやPHISHなどを除いて、
開場時間にベニューに行くことは少ないのだけど、
野音だけは早く到着するように心ががげている。

緑の回廊のなかで、
これからの時間を空想する。
そして目の前にいるファンのひとりひとりの、
バックボーンを空想する。
そんな時間がたまらない。

そして7月21日のEGO-WRAPPIN'。

YAON1

いつものように、到着するやいなや屋台のビールで乾杯。
屋台におにいさんに顔を覚えられたようで、
「おにいさん、いつもありがとうね。二杯目もよろしく」なんて言われる。
確かにいつも二杯ビールを腹に入れてから、会場に入っている。
前に行ったのは5月のCaravanなんだけどね。


YAON3

陽が傾き、6時過ぎに開演。
野音は終演時間が早いため、他の会場に比べると早めの開演時間なのだけど、
ゆっくりくれていきやがて夜の照明にステージが映し出される、
という時間の流れが感じられるのも格別だ。

野音でのEGO-WRAPPIN'ははじめてだった。
野音で見たEGOは、室内やフェスももちろんいいんだけど、
空に歌が放たれていくようで、特別な味わいがあった。

EGOをまた野音で見たい。


セットリストはこちら。

EGO1


(TK)