Mudcrutch
コーチェラが終わった翌日。
ロスに一泊して帰国することになっていた。
おそらくフェスで体力を使い、
この日は飯を喰ってホテルで寝るだけ。
そう思っていたのだけど、
何か「アメリカでしか見ることができないショー」がないかと思い、
jam baseを検索した。
そして見つけたのがMudcrutch。

今年のスーパーボウルのハーフタイム・ショーを担当したトム・ペティが、
若い頃に組んでいたバンド。
それが30年の時間を経て4月下旬にファースト・アルバムをリリース。
そのリリースに合わせたツアーを、西海岸で行っていた。
ロスの会場となっていたのがウェストハリウッドのTROUBADOUR。
アメリカではスタジアム・クラスの人気を誇るトム・ペティが演奏する会場としては、
信じられないほどの小さな場所だ。
もちろんチケットはソールドアウト。
けれど、なぜか入れる気がしてウェストハリウッドへ向かった。

TROUBADOURに到着したのは、もう少しで9時になろうとしていた頃だった。
すでにファンは会場のなかに足を踏み入れ、
外にはほとんど人がいない。
ミラクルを信じ、人差し指をあげた。
すると…。
「どこから来たんだ?」と話しかけてくるおじさん。
「日本からこのショーを見に来たんだ」と俺。
するとおじさん(リチャードさんと名乗った)は、
「ちょっと待ってろ。話をつけてくるから」とエントランスへと向かっていった。
待つこと数分。
リチャードさんは満面の笑みをたたえて「OK」と言う。
金額を聞くと60ドルだと言う。
チケット代は確か55ドルくらいで、手数料を考えたら、
もしかしたら定価よりも安いかもしれない。
そして無事に、苦労することなくTROUBADOURの中に足を踏み入れた。
大きさは、東京で言えばクアトロよりも小さいかもしれない。
ステージの反対側にバーがあり、
そこからでも、何人か先にはトム・ペティがいる。
ショーはほぼ一時間半。
カントリーをベースにしたアメリカン・ロック。
ベースを弾くトム・ペティをはじめて見た。
アメリカでしか見られないショーであり、
アメリカでしか味わえない時間。
ロジャー・ウォータースとは違った70年代の雰囲気に
俺は酔いしれていた。
(TK)
ロスに一泊して帰国することになっていた。
おそらくフェスで体力を使い、
この日は飯を喰ってホテルで寝るだけ。
そう思っていたのだけど、
何か「アメリカでしか見ることができないショー」がないかと思い、
jam baseを検索した。
そして見つけたのがMudcrutch。

今年のスーパーボウルのハーフタイム・ショーを担当したトム・ペティが、
若い頃に組んでいたバンド。
それが30年の時間を経て4月下旬にファースト・アルバムをリリース。
そのリリースに合わせたツアーを、西海岸で行っていた。
ロスの会場となっていたのがウェストハリウッドのTROUBADOUR。
アメリカではスタジアム・クラスの人気を誇るトム・ペティが演奏する会場としては、
信じられないほどの小さな場所だ。
もちろんチケットはソールドアウト。
けれど、なぜか入れる気がしてウェストハリウッドへ向かった。

TROUBADOURに到着したのは、もう少しで9時になろうとしていた頃だった。
すでにファンは会場のなかに足を踏み入れ、
外にはほとんど人がいない。
ミラクルを信じ、人差し指をあげた。
すると…。
「どこから来たんだ?」と話しかけてくるおじさん。
「日本からこのショーを見に来たんだ」と俺。
するとおじさん(リチャードさんと名乗った)は、
「ちょっと待ってろ。話をつけてくるから」とエントランスへと向かっていった。
待つこと数分。
リチャードさんは満面の笑みをたたえて「OK」と言う。
金額を聞くと60ドルだと言う。
チケット代は確か55ドルくらいで、手数料を考えたら、
もしかしたら定価よりも安いかもしれない。
そして無事に、苦労することなくTROUBADOURの中に足を踏み入れた。
大きさは、東京で言えばクアトロよりも小さいかもしれない。
ステージの反対側にバーがあり、
そこからでも、何人か先にはトム・ペティがいる。
ショーはほぼ一時間半。
カントリーをベースにしたアメリカン・ロック。
ベースを弾くトム・ペティをはじめて見た。
アメリカでしか見られないショーであり、
アメリカでしか味わえない時間。
ロジャー・ウォータースとは違った70年代の雰囲気に
俺は酔いしれていた。
(TK)