昨日のNHKTVの日曜美術館は、何故かスズキコウジさん特集の再放送でした。

スズキコウジさんの絵本、「サルビルサ」大好きです。
「やまのかいしゃ」「やまのディスコ」も。
すべからくこの地球上に、「サルビルサ」状況があれば、いくらかでも闘いのしんどさが減らせるのに、と、私も願わずにいられません。
スズキコウジさんは、絵本作家として、色んな賞をもろてはる、その個性的な絵で有名な方ですが、絵本の内容のお話も、物凄く良くて。
絵の細かいところまで、指でたどりながら、深く見るのが好き。
一見ピュアな表情なのだけど、市井にまみれる、というか、日常のいやな感じへの、皮肉な展開もあったりする。
スズキコウジさんは、夫と同い年。
緑内障により、左目の視力が失われ、
右目だけで、描いてはるそうです。
それを聞いた時、絵描きはそうでなくちゃ、と、そんな事言っちゃいけないのだけど、無責任なのだけど、感じた。
なにかしらの何かの十字架を、アーティストは背負って生きてくれていて、その不幸や悲しさやどん底や、市井的な生き方全てが、作品に反映する。
そこが、私のような凡人が、惹き付けられて、見入ってしまって、魅了される所以です。