今日、お話した方は……
その方の人生は……
女性です。
私よりもお若いが、どう考えても、私よりも精神年齢が上(私の場合、大概そう、なのですが)、な印象で、もんのすごくアンニュイな雰囲気が、それこそ大人な美しい女性でした。

小六の頃から、ずっと偏頭痛に悩まされて来たそうです。
それも、「のたうちまわる」級の、なのだそうです。
2~3日続き、吐く、も加わるのだそうです。
毎月2回。
バファリンなんかは効かなくて、点鼻薬か、注射なのだそうです。
「考えれば、私は、1年のうち、2ヶ月強はのたうちまわり、寝込んでるわけになるんですよね。
でも、終わると嘘のように、けろっと治るんです。
これまでの人生、様々なお医者さんに行きました。」
気の毒で、悲しくて、絶句して、何も言えませんでした。
今日ばかりは、ふざけちゃいけない!
と、思いながら。
いつもながらの調子で、おしゃべりしたん。
「笑わせて下さって、ありがとう。
今日は、とても楽しかったです」
と、言うてくれはったのが、私の今日の大きな喜び。
数2Aで平均点以上取れたぐらい!に、嬉しい。
帰りの車中で、彼女の面影を思い出す。
確かにわたしゃ文句ばかりたれている。
あかんやんけ。
毎日普通に生きている、平凡って、どんだけ贅沢な事なんや!と、思うと同時に、痛み少なき人生が、どうぞ彼女に訪れますように、と、願わずにいられませんでした。