今日はボイトレ。
3回分を1日にまとめてもらって、レッスンを受けています。
課題曲は、相変わらず、ジャニスジョップリンのムーブオーバーと、竹内まりあちゃんの、元気を出して、2曲です。

ジャニスのムーブオーバーは、私にはとても難しい、でも、頑張る。
元気を出して、は、気乗りして練習できるのかなぁ、この曲に意味あるのかなぁ、などと、思っていました。
あるんですね。
歌というものは、音楽の女神ミューズに捧げるものなのだ、と、思い知りました。
レッスンの1時間前に行って、別のレッスン室を借りて、一人でみっちり声出し練習する事にしています。
大体、これで、声かれてしまいます。
あかんやん!!
防音設備、クーラー、ピアノ、3拍子揃ったレッスン室が、30分300円(税抜き)!安っ!
機械とか操作できれば、マイクとかカラオケとか、使い放題らしいのですが、機械まるでダメ😠✋なので、スマホで、キー取ってます。
元気を出して。
失恋した若い女性に、友達が元気を出して❤と、慰めてあげる、という内容の曲です。
ふっと思い出した。
もう、何年も前のこと。
次女がロンドンにホームステイから帰って来た時のこと。
ロンドンで撮ってきた写真が、どれもこれも、全てみんな、悲しげな風景ばかりだった。
冬だもの、緑が繁っていないのは、当たり前。
でも、とても、とても、どれもこれも、寂しくて暗くて。
あぁ、娘は失恋して、センチメンタルジャーニーだったんだな、黙ってるけど、と、確信した。
だけど、私からは、何も言わなかった。
余計な事は言うな、と、怒られそうだし。
あの頃あの時、この「元気を出して」の温かい励まし役の女性のように、次女の心に、もっと寄り添ってあげられる母親ではなかった自分を、今の自分が責めている。
ずっとずっと、責めている。
本番のレッスンの時、元気を出して、を
歌う時、先生がハモって下さった。
当たり前ながら、先生は、めちゃめちゃ 歌がうまい人なので、感激するのです。
私に、声を寄り添わせて歌ってくださっている。
このような温かいレッスン展開をしてくれる先生って、あまりいないと思う。
しかも、私は、毎回全然練習して来ない奴なのに。
レッスン室で、元気を出して、という曲を、生徒の私が主旋律を歌い、先生がそれに乗せてハモってくれる。
当たり前のことしてるだけのことかもしれないけれど。
私の心の腐った部分(ほら、お林檎の傷んだ所)を、物凄く当たり前の方法で、えぐり取ってもらえた、みたいな。
そして、取ってへこんだところは、自分の精進で、補い、修復していきなさいよ、と、ボイトレの先生を通して、ミューズが、教えてくれたのかもしれない。
そんな、宝物の時間でした。