昨日、JR八木駅前の、まる屋食堂というお店でランチしました。
馬鹿にしているのではないのです!
この信じられないお漬け物の色を見て🎵

このパンチのあるピンクと、福神漬けの赤!
嬉しい❤可愛い❤
おじいさんとおばあさんが二人で経営している。
二人にとって、店の外観も店内の様子も、当たり前にずっとあったものだと思う。
昭和レトロな店内、絶妙。
これでいいのです。

古い信用金庫のカレンダーが壁に貼ってある。
その絵は…
⤴あっ❗🎵❤

この男の人が誰で、誰が描いた絵か、わかる自分が❤愛しい❤
これは、これは、これは!
この信用金庫のカレンダーに載っている絵は、マネの油絵で。
描かれているこの男の人は、ベラスケス(スペインの宮廷画家)です。
マネという人は、フランス印象派のリーダー的存在です。
印象派というと、日本人の大好きなモネの睡蓮の池の絵が断トツ有名で、モネが初めて、いわゆる印象派的油絵を発明したかのように思われています。
詳しい歴史を書き始めると、際限ないので、省きますが、モネが世に出るには、マネがいたからこそ、という布石があり。
でも、もっと歴史はさかのぼって、マネのうんと前。
ハプスブルグ家がスペインを統治していた時代の、ベラスケスという宮廷画家は、もう既に、自分の画業活動において、実験的に、モネ的なアレさ、アレをやってんのさ。
アレってのは、グチャグチャ描きというか、めちゃくちゃ描きというか。
近くではめちゃくちゃな色の配置にしか見えないものが、ちょっと引いて見ると、あら不思議!魔法のように、立体的に質感表現も素晴らしい、具体的な「絵になる」絵、アレ効果が得られる、そんなこんなを、もうやってみてる人。
そりゃあ、ほんまにベラスケスがアレ効果のアレ(モネ風な描き描き)を、実験的に、歴史上初めてやった人なのかどうかは、私は知らん!
もっと前だって、やってる人はいただろう。
でも、彼が長い棒に絵筆を結わい付けて、キャンバスから離れて描いていた、というのは、伝えられている。
ベラスケスの「ラスメニーナス」には、ベラスケス本人が描き入れられていて、それがまさにこの顔、このヘアスタイル。
ここから、マニアックな話が続く、クセが強いので、ごめんチャイ。
いやな人はスルーして。
つい最近まで関わっていたオーダー作品を描くにあたって、私は。
とりあえず、何か読もうと、思い、
ルーベンスとかベラスケスの本を読んで。
それからぼちぼちやり始めたの。
自分でも、何でルーベンスなのか、ベラスケスなのかはわからないけど。
ルーベンスとベラスケスは、スペインにおいて交流、面識はあったみたい。
ルーベンスは、若いベラスケスから尊敬されてたと思うよ。
二人の交流の内容について、色々と妄想して楽しむ、私は、その切り口から、どんどんやる気を起こしていったの。
白い👜バッグに描き描きしてちょーだい、というオーダー。
脈絡無い話で申し訳ないのだけど、ルーベンスとベラスケスへの妄想から、何故か、ゼンタングルという手法を思い出し思いつき、エトロbrand風柄に組合せて、自分なりのオリジナル(ここが大事!!)を、作り出して作業を進める。
これが、今回私が思い付いた実験的作業です。
そして、出来上がりはこんなん。
ルーベンスもベラスケスもなーんも、関係あらへんやん!!
でもでも、私の中では、つながってるの。
彼らの交流から、想像するに(完璧妄想)、若きベラ君が、画家兼外交官という、偉いおじさんルーベンスから受けた影響は、大きかったはず。
また、その偉そうオーラ(ほんまに偉い)に、ちよっとビビりやら、煙たい、発生したんちゃうやろか?
大画家が口出ししたかどうか?
おそらく、知性派同志、そこはクールにひらりと胸の内だけ?
これ、全部妄想ね。
そして、ベラ君は内心、負けへんで(何で関西弁?)僕はルーベンスのようなオーソドックスな威風堂々のゴージャスはできない、だけど、自分には自分なりのオリジナルがあるし、この独自の切り口で、フェリペ4世に、取り入って(いや、信頼を勝ち得てやってるんや、ありがたや、フェリピー!と、言ったかどうかはわかりませんが)生きていかねば。
なんせ、僕は若い。
新鮮柔軟な発想力と、持ち前の卓越した筆の力がある。
ルーベンス、なんぼのもんじゃい(だから何故?関西弁)
ベラ君は、僕がギリシャ神話描いたらこうなる!を、リアルな日常に持って来て描きました。
めっちゃ斬新です。
フェリペ4世は、大笑いしたと思います、たぶん。
そして、うちの宮廷画家は、ちょっとおもしろい奴でしょう?と、自慢したと思う、たぶん。
ルーベンスは、アヴァンギャルドじゃないか、オリジナル性高し、楽しみだよ頑張りたまえ✊と言ったと思う、たぶん(???)
のちのち、ベラスケスは、ルーベンスの絵を自分の絵の中に取り込んだ絵を描いています。
それはリスペクトをこめたものです。
ルーベンス、実際偉い立場の人やけど、パワハラかますような、律のない自慢屋ではなかった、っちゅーのがこれでわかります。
……………
あーぁ、何がおもろいねん、ですよね。
こんなに御託並べて。
すみません。
私は、そのような一連の妄想の中から、若きベラ君に、我が身をかぶせ、自分ならばこうする、これは自分のオリジナルやし、というものを描き描きしました。
その、マネの描いたベラスケスが、JR八木駅前にある、レトロなまる屋食堂の壁に張られた、信用金庫のポスターの中から、私を見つめている。
ほんまに、私が座った席の横の壁に貼ってあったんです。
そして、彼と目が合ったの。
長文、すみませんでした。
