今日は遠足でした。


近江八幡のたねやさんの、奥の、元は蔵だったスペースが、きれいやった。

「どうぞ、ご見学下さい」

お言葉に甘えて、見せてもらいました。


 

扉の鍵を差し入れる所。
めっちゃ、立派。




たねやさんの、今現在、ランチの食べられる所(昔は、そこでお饅頭が作られていた作業の部屋だと思う)には、大きなおくどさんがあって、そこで、スタッフの人が、炭の火で、お客さん用のお茶を温めてはる。

おくどさんで温められたお茶を、銅(あか)のやかんに、ひしゃくで注ぎ入れる、という行為は、今の日本では、こんな所でないと、滅多に見られないだろうな、と、思った。


そのおくどさんから、目を上にやると、ろうそくの火が灯してあり、荒神様が祀ってある。

趣がある場所、という印象を、人に与える。
見ている者の気持ちが、ありがた~くなるような、特別の雰囲気が漂っている。暗いおくどさんの、真っ赤な炭の火を見て、火って、原始的で美しい地球の要素なんや、って、改めて感じた。 

昔は、電気がなかっから、従って、灯りも火、だから火事が多かった。
そして、ろうそくの煤が、天井に着くから、建物内部の天井は、どこもかしこも、真っ黒け。

歴史本読むと、よく火事で焼失とあるけど、昔は、灯りや暖房は火に頼っていて、どうしても火を使う場面の多さから、火事で類焼せざるを得なかったのや、と、改めて感じながら、たねやさんの高くて暗い黒い天井を眺めた。



いつ頃の建物か知らないけど。
それでも、こんなに古い建物がよく残ったもんだ。

たねやさん経営の、歴史に携わって来た人々の、努力を偲ばずには、いられません。