何年前やろう?


昔、刺繍専門誌で見た刺繍のぬいぐるみを、いっぺん是非やってみたかったの。

一週間かかって、3個。
刺繍の制作スピードが遅ければ遅いほど達成感は大きいですが、その感想は個人的な域に過ぎません。


2~3㎝のぬいぐるみの、クォリティの低さも、何のその、黒耳さん後ろ側なんて、布生地にマッキーの黒塗っただけ。


何か文句ある?





感動した専門誌のものは、細かいクロス刺繍で家を作ってはった。

その作家さんはイギリス男性で、全て刺繍糸で、箱庭❤を作ってはって、たいへん感動したのを、覚えています。

田舎の家が箱庭の中にギュッて。
私のたいへん大好きなテーマです。
煉瓦も刺繍、その煉瓦にからまるつたも、アヒルが泳ぐ池の水も、すっべて刺繍糸で表現されていて、何から何まですーべて、刺繍ワールド。


立ち読みしただけで、なんで買わなかったんだろう、悔やむわぁ。
こんなに記憶に残るエポックメイキングな刺繍ワールドやのに。

イギリス刺繍、ものすご進化してるやんかいさ、って思たあの瞬間。

最近、ボロボロと記憶がなくなり、うかうかとただただ時間を浪費しているなぁ、と感じながらも、でも、どうやって?
ジレンマもありながら、それさえ自分の生の瞬間なのだから。
そう、それはそれで大事にしよう、まるっと。
なんて、思う。

思い出深い今年一年の締めの作品は…
やっぱり、クオリティー低めの(トホ)やつ。

でも、愛しの刺繍ぬいぐるみです。