7日、洛西シミズにできたばかりの、それはそれは広い、リハビリテーションセンターを見学させてもらいました。
超シュールな光景に驚き、オーマイガ、と、小さくつぶやいてしまいました。
それは、同行した方々が、老人介護に関わっておられるお仕事やったから、「見てみはりますか?」と、病院の偉いマネージャーさんが、案内してくださった。
私ら一般人はおまけで、見せていただけたんで、おま。

高齢者が、再び、おうちに帰って、生活できるように、擬似キッチン、擬似お風呂、擬似トイレ。
医療は、人間の幸せの為に、発展発達、向上を繰り返してきた分野です。

剣道の胴衣をちょっとすけすけにしたような、コルセットも痛々しい、圧迫骨折の高齢者が、もりもりいっぱいいはって、それはそれは広い施設内で、福祉士の方の助けを借りて、歩行や、座位から立位への練習を、してはる。
毎日、三時間ぐらい、してはる人も多くいる、とのこと。
このフロアの外には、おうちに入るエントランスのスロープなんかも、再現してあります。
ここに入院できた、家族の見守りを得られている「幸福で幸運な」高齢者は、こんなに広くてきれいなセンターで、リハビリを享受する恩恵に浴する。
でも、本人さん方は、幸福も感謝もなく、むしろ、恍惚状態、悪態、悲観だけ。
自分もこの先に、これがあるのかもしれない、と、覚悟し、腹をくくる。
長生きすると、ちょっとした入院で、入院地獄、リハビリ地獄があり、その先にやっと、本番の他界がある。
他界こそが、リハビリの苦しみから逃れられる果報のように思える。
さて、本番の他界の先には、何地獄があるのだろう。
そして、いつも思う。
こうなる前に、もっと精一杯、今の自分を生きたいし、生きよう、と。
今日は、変にまじめですが、なるようにしかならんやろう、とも、思う。
