昨日は、陶芸教室でした。
お互い知り合って長いけど。
先生がエゴン・シーレがお好きだとおっしゃって、驚いた。
一人の人間の内面の表現である絵。
凡庸な私も、シーレの絵には惹かれるけど。
シーレの有名な絵画群は、袋とじ雑誌の中身みたいで、
それの絵がすごくうまくて、
言葉では表せない以上の情報がこもっている版、て感じで、おもしろい。
でも、「シーレの絵が好き」と言うのが、はばかられるようなんばっかりやし。
風景画もたくさん描いてるけど、
それだって、ただの風景画とちゃう、という印象やし。
先生、
癌からの生還とか、
自動車事故になんべんも遭遇とか、
色々タフな経験がいっぱいありはるから、
シーレの絵が好き、って。
どんな思いを寄せて、
シーレがお好きなんやろう?
おばちゃんは、ちょっと、
心配になりました。
どっちにせよ、ぜったいに、
シーレも先生もけなしてはおりません。
人間は、誰もみな、それぞれ不可解な存在なのだ。