一期一会という言葉があります。
この間、初参加させていただいたお茶のお教室の先生も、その言葉を使ってはりました。

私は今まで出会った方々に、なんとまあ雑で不丁寧かつ失礼な態度だったでしょう、
と、思い起こして深く反省し、非行おばさんは改心するのです。

そういう意味から私を見れば、非常に良い更生の例なのではないかとも思います。
感謝。
昔ヤンキーやったとか、そんなんじゃないけど。
私は、人づきあいが苦手です。

こんな私の心の土壌に、感謝という概念の種を撒いていってくださった方がいる。

それが、花子さん、という女性です。

人気の花子女史の活動は、あらゆるお人さんや場所、に広がっていて、それは周知の事。
おそらく私なんかよりも、もっともっと詳しく、かかわりを持ってご存じの方々は多いと思うので、
これ以上はやめときます。

今からさかのぼれば、彼女との出会いは必然のように感じますが、
その当時は偶然の偶然。

当時私は、手作り品を手作り市で売ろうとし始めたばかり、右も左もわかりませんでした。
まわりはお若い方たちばかりで、だけど皆さんしっかりしておられて。

ある方の紹介で導かれるように、花子女史の御自宅兼店舗へ。
同じ長岡京市在住、うちの近所にそんな世界があるなんて、知りもしませんでした。

彼女の艱難辛苦を、私は身近に感じるのではなく、
雑誌の特集で掲載されるような、魅力的なお花屋さんのカリスマオーナータイプや、
と、はるか遠くに気楽に眺めてすごしてきました。
この、罰当たりめ。

まことに人気者の彼女ですが、彼女の美点の一つの要素として、
背が高く目立つ(ウイズ目ぢから!!)というのがあります。

彼女は知ってか知らずかそれを生かして、夏は地下足袋を履いて
麻の服を着て、植物植え植えに行かはります。

もう・・・ここで、彼女のお客様方、昔の女の子達は、心釘づけですよね。
私も。
その地下足袋のリメイクというのを、させてもらえたのが、めっちゃ嬉しい。

お芝居の衣装係気分です。
制作中、絵を描き込みながらニヤニヤしたり、
皮革をボッテガべネタよろしくメッシュするんはええねんけど、作業はたいへんやねん。
ひーって小さな悲鳴あげながら髪の毛ふり乱して皮革を編み編みする幸せ。

あの、柔らかくて、あの、夢のように白くて太っとい太っといふとももやふくらはぎは、
赤ちゃんのそれのようにすべすべで、彼女の労苦をともなう現場感を裏切り、
なんともかわゆらしい。
愛さない人がいるだろうか?

彼女の体は、私の大事な大事な、発表の場。