こんにちは、makoです。
‘くつろぎmy time’を大切に過ごしています。
橋田壽賀子さん(脚本家、1925-2021,95歳)の
『渡る世間は鬼ばかり』(1990-2011,TBSドラマ)
というドラマタイトルを初めて耳にした時、
強烈な印象と共に私の中に入ってきたことを思い出します。
『渡る世間に鬼はない』
‐世の中には無慈悲な人ばかりではなく、親切な人も必ずいる-
という故事よりも、
『渡る世間は鬼ばかり』の方がリアル感がある‘大人の本音’だと子ども心に思いました。
人生の歩みを進めていくうち、
様々なライフイベントや予期せぬ事が訪れます。
例えば、入学、進級、卒業、受験、就職、結婚、妊娠、出産、子育て、介護、死別…
他にも世界情勢や自分を取り巻く環境の変化、天災、病気等など…。
1つ乗り越えても、また何か訪れてくる。
一度にいくつも訪れてくるかもしれない。
自分の望むステージへ進めないかもしれない。
自分の気持ちの追いつかぬまま、〇〇活(就活、婚活、妊活、保活、終活…etc)も沢山してしまうかもしれない。
その中で心がすり減ってしまうかもしれない…。
思い通りにいかないことも沢山あって途方に暮れる事もあるかもしれない…。
人生って大変そう、しんどそうだなぁ…と心のどこかで思っていたように思います。
いくつか見た橋田壽賀子さんのドラマや言葉は、
共感するところが多く、わかりやすい印象で、
そのため多くの人の心に届くのだろうと思いました。
橋田壽賀子さん自身の心がゆれ動いたり波立った経験や見聞が、作品に昇華しているようにも思えました。
ある時、橋田壽賀子さんの著書「夫婦はありがとう」を読んでいると、
『渡る世間は鬼ばかり』というタイトルについて書かれた箇所があり‘ハッ’としました。
----------
『渡る世間は鬼ばかり』
ー実はこれは反語で、自分のこころの中に鬼がいるから周りの人が全部鬼に見えてしまうことを意味しています。
こころに鬼がいなければ、世間に鬼はいないのですから。
ーでは、どうすれば鬼を飼わないでいられるか…
----------
と続いていくのですが、
「あぁー、そういうことだったんだ、なるほどなぁ~」と、
また私の中に印象深く入ってきました。
橋田壽賀子さんの観察眼に感嘆しました。
「なんだか大変そう、しんどそう…」と
漠然と思っていた人生も、
有難いことに、味わい楽しめています。
私なりに大変なこともありましたが、
そういう時こそ大切な出会いもありました。
人間なので、‘鬼ばかり’と感じる時も、そこまでいかずとも、
‘鬼’を感じることもあると思います。
それは、自分の心が曇っている時なんだなと
今では思えます。
周囲がどういう風に見えるかは、
良いとか悪いではなく、
‘心のバロメーター’として自分に役立てることが出来ます。
▪今ある幸せを大事にすること
▪感謝の念を持ち続けること
とても大切なことだと改めて思いました