2024/ 7/30 13:52 更新
太陽風の乱れが到来しました。中規模フレアやCMEの発生が続いています。
担当 篠原
今朝、30日8時半(世界時29日23時半)に、
ACE衛星で太陽風の急な強まりが観測されました。
速度は、330km/秒と低速の状態から、
450km/秒、やがて480km/秒とやや高速になり、
磁場強度は、5nTと平均的な状態から、
15nTに強まっています。
この強まりが地球に達して磁気圏を圧縮したことにより、
30日9時(世界時30日0時)に静止衛星であるGOES衛星で、
磁場の急な強まりが観測されています。
この変化が、
27日午後に発生したCME(コロナ質量放出)による乱れだとすると、
2日半ほどで地球に達したことになります。
NOAA/SWPCの最新の太陽風予報では、
変化の到来は30日17時(世界時30日8時)となっていました。
タイミングにずれはありますが、
その後に発生が続いた複数のCMEによる乱れが
次々に地球に到来する様子を示しています。
この後も太陽風の変化に注目して下さい。
太陽風磁場の南北成分は、
乱れの到来直後は北向きに強まりましたが、
2時間ほどで南向きに反転し、
-10nTに達する強い南向きが発生しています。
しかし、その変化も2時間ほどで終わって、
グラフの最後は一旦北向きに切り替わっています。
磁気圏の活動は南向きになった短い時間だけ強まることになり、
AE指数は、グラフの最後に1300nTの大きい変化が発生しています。
この後、別のCMEの影響も含めて
磁場の南北成分はどの様に推移するでしょうか、
磁気圏活動への影響が変わるので注目して下さい。
太陽は、昨日のニュース以降も
Mクラスの中規模フレアが続いています。
29日22時(世界時29日13時)に、南西側(右下)の3762黒点群で
M8.7と大きい中規模フレアが発生しました。
SDO衛星AIA193の動画を掲載します。
このフレアに伴って、フレアの領域のすぐ北側(上側)にあった
ダークフィラメントの噴出が発生しています。
動画ではコロナのガスが激しく動く様子が見えています。
そして、直後の29日23時半(世界時29日14時半)には、
南側(下側)の領域でフィラメント噴出が発生しています。
動画の後半の噴出がこの変化です。
これにより、2つのCMEが右上寄りと右下寄りに飛び出しています。
SOHO衛星LASCO C2、C3の動画をご覧下さい。
掲載しているNOAA/SWPCの太陽風予報の動画の最後の噴出は、
これらのCMEの乱れではないかと思います。
この変化が地球に達するのは、明後日、8月1日の昼頃の様です。
この他に、29日23時(世界時29日14時)に
中心部の3765群でM4.2、
30日4時半(世界時29日19時半)に、
南東の端(左下)でM6.4などの中規模フレアが発生しています。
南東の端のM6.4フレアの動画も掲載します。
可視光写真では、黒点が現れています。
この後も活動は続くでしょうか。
政府の防災予算は73億円
ヤマザキパンを自衛隊に運ばせてるだけでも
食べ物があるだけ良いという始末。
X1.5の大規模フレアは、太陽の中心部の3766黒点群で発生しました。昨日のM9.9中規模フレアとほぼ同じ場所です。Xフレアの発生は7月16日のX1.9以来で、2週間ぶりです。SDO衛星AIA131。 https://t.co/gs6rkU15LA pic.twitter.com/4oPxDypSUh
— 宇宙天気ニュース (@swnews) July 29, 2024
🌞太陽のXフレアが発生し、一両日中に宇宙天気への影響が出ると予想されている。🐸 pic.twitter.com/zbWvspmUId
— morpheus🪖Reloaded⚔️地滑り的勝利への覚醒🏆 (@Reloaded7701) July 29, 2024