月の妖精

以前　大阪の東洋陶磁美術館を訪ねました時に

知ったのですが、朝鮮時代の両班が使う書道具の

水滴によくカエルの飾りがついている事があり

気になっていたのですが、

儒教の影響でカエルが月の妖精だと

中国で考えられてきた事から、

水滴にカエルの飾りをあしらう事が貴族たちに好まれた

のだそうです。

大阪東洋陶磁といえば、

代表的なのが「安宅コレクション」と言う

朝鮮時代のコレクションです。

「月を観るのに　ひとりにしないでおくれ」

たしかそんな意味の漢詩が書かれた壺も

あったように記憶しています。

なかなか李朝ものは、月と関連した

事柄が多いように感じています。

昨夜はスーパームーンでしたが、

実は夕方　不思議な事がありました。

紫陽花の葉に小さいカエルが乗っていました。

そして　よく紫陽花の葉をみると

あちこちに同じくらいの大きさの小さなカエルが

ついています。

その時は月の事は忘れていたのですが、

寝る前になって「今日は満月なんだ」と

ふと思い出しました。

満月の夜。

出てきたたくさんの子ガエルたち。

うちには池があるわけでもないのに、

雨上がりとは言え　こんなにたくさんの子ガエルたちが

訪ねてきてくれるとは・・・。

やっぱりカエルは月の妖精なのかな？と

はじめてしみじみ思いました。

スーパームーンって、やっぱり不思議な夜

神秘的なパワーを湛えた夜。なのですね。

LIZABSTRACT