ムバラク政権崩壊後のザヒ博士③ | LIZABSTRACT

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「2011年4月17日、エジプト考古学博物館の
ギフトショップの場所の利用について、
特定の業者に便宜をはかった容疑で、
裁判所により懲役1年の有罪判決が下された。
ハワス本人は容疑を否認しており、上訴している。」
wikiにはこのように書かれていました。

またセコイ犯罪で訴えられていると
思ったけれども・・・
その事件ってどうなったのだろう?

この事件だったかよく憶えていないのですが、
たしか200ドルくらいの罰金を払って
懲役は逃げ切った訴訟があったように
記憶しているのですが、その頃は、
ムバラク政権崩壊直前でごたごたしていて、
エジプトもデモがすごくて、
考古学博物館に泥棒が入ったり、
遺物が紛失したり、また紛失した遺物が
タハリール広場のゴミ箱から出てきたり・・・
でも全部は戻ってこなかったんですよね。

ザヒの犯罪的行為もうやむやになって
しまったのかな~?と思いましたが、
一応ググッてみると・・・



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2011/04/20エジプト考古省ザヒ・ハワス氏 懲役は免除?

http://www.archeonews.net/2011/04/blog-post_20.html



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このサイトでザヒは自身のHPで
この事件について書いていて、

「エジプト最高裁判所の国民会議は18日、
私に対する判決を取り下げる布告を出した。
判決は私の前職である考古庁長官時代のもので、
エジプト考古学博物館の本屋に関する訴訟が含まれている。
この布告では、私が懲役刑を受けないことを
明記しており、現職である
考古省大臣に留まることが記されている。」

と、このギフト事件については懲役を免れたように
書いてあって、おしまいにはこんな結びも・・・

「私はこの状況が解決していること、
そして私が今最も注力しているエジプトの
遺産の保護に専念できることを嬉しく思っている。」

しかし、全文を読んでも法的システムが違うのか
全く意味がわからず、この記事自体も
「懲役は免除?」と疑問符がついている。
きっと編集者も判断しかねたのだろう。

しかし、ザヒの事だからこんなセコイ犯罪だけでなく
もっと大きいのがきっと出てくると思ってましたが、
ありましたよ。やっぱり。



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2012/04/04
エジプトの「インディ・ジョーンズ」ザヒ・ハワス氏告発される
http://www.archeonews.net/2012/04/blog-post_04.html

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今年の春の事件です。
タンタウィ政権下で、折角
5月から考古大臣に就いたのに7月までの
短すぎる任期は、政権移譲以外の
理由としてこの事件が問題視された結果
なのかもしれません。

「エジプトの「インディ・ジョーンズ」こと、
ザヒ・ハワス氏(前考古省大臣)が
アメリカ地理学協会
(American Geographical Society)
との間で1700万ドルに及ぶ不正取引があり、
その資金を私的に利用した疑いで告発されたことを、
エジプトの検察が報じた。」

1700万ドルの事件だから今度は罰金だけで
逃げ切ることもできないと思います。

「ザヒ・ハワス氏が行った取引は、
2003年にエジプト考古学博物館の
143点の遺物をアメリカ・ワシントンへ運び、
展示したというもの。
取引は秘密にされ、考古遺物を保護する法律に
抵触していたという。

エジプトの考古遺跡の長官
Nour El-Din Abdul-Samad氏は、
遺物を博物館に返還するよう要請しているという。」

遺物の横流しは以前からエジプト国内でも
噂されていて、革命時に暴徒の侵入で盗まれたと
する遺物が戻っていないのも
非常に不自然なのだ。
なぜかと言うと無くなった遺物がほとんど
アマルナ時代のもので、エジプト美術の中でも
完成度が高く、ツタンカーメンとの繋がりも
深く人気が高い。

ただのデモの暴徒が人間の鎖突破して、
軍の包囲をかいくぐって、という状況下。
ザヒの説明では「非常階段登って
ロープを伝って進入」とか、そんな神技的な
なんだかあの博物館の天井の高さを知ってたら
リスキー過ぎる、にわかに信じがたい説明。
そして戻ってこない遺物の話も
そのままうやむやになった。

ザヒ・ハワスという人は出土国へ返還という主張を
強くとっていて、いくつもの国にエジプト遺物の
返還を求めているが、それが合法的な譲渡であろうが
非合法な略奪であろうがおかまいなしに
返還を求める。

しかしエジプトでもエジプト人が
「ザヒが自分で横流しした物が
相当あるはずだ。」と噂していて、
「自分で流しておいて、
後で自分で返せというのだから・・・」
と言われていた。

こっそり流して利益を得た後で
返還を求めて戻れば、
それはそれでザヒの功績になるのだ。



他にも英文の記事だが・・・


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Dr. Zahi Hawass, Fake Chamber Scandal
Published by Ancient Glow on April 18, 2011 in Middle East
http://newsflavor.com/world/middle-east/dr-zahi-hawass-fake-chamber-scandal/


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2002年にギザのピラミッドで小型ロッボットを駆使して
秘密の扉に穴をあけるという事をしたのですが、
ザヒが明らかに偽のドアを取り付けて
何かを隠してるのではないか?という
スキャンダル記事です。

いちいち書いているときりがない程
いろいろな疑惑が浮かび上がる
ザヒ博士なのですが、

折角、新政権になったのだから
もっと真面目に考古学の出来る
エジプトの研究者の指示の下で、
各国の研究者が協力しながら
エジプト文明の謎を解き明かして行く。
そんな新政府になって貰いたいと
心から願います。