鱧(はも)② | LIZABSTRACT

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前回「鱧(はも)①」のつづきです。



神はノアと彼の息子たちに祝福して言われた。


「生めよ、増えよ、地に満ちよ。
地のすべての獣と空のすべての鳥は、
地を這うすべてのものと海のすべての魚と共に、
あなたの前に恐れおののき、あなたたちの手に
ゆだねられる。
動いている命あるものは全てあなた達の
食糧とするがよい。
わたしはこれらすべてのものを、青草と同じように
あなたたちに与える。
ただし,肉は命である血を
含んだまま食べてはならない。」



これが洪水以降、

神がノアの一族に
肉食を許されたくだりの
旧約聖書 新共同訳の部分である。



状況として、方舟はまだ四方を
水に囲まれていて
魚は沢山居たと思われる。
ノアが方舟に一緒に乗せてきた動物を
肉食を許されてすぐに殺して食べたとも
考えづらい・・・
彼らはまだ動物を殺してたべる事に
なれていなかったのだ。



まずお魚から・・・
一番人間と遠い形体の魚を選ぶのが自然だと
思えるし、動物のように流血を見ないで
良いのも肉食初心者の彼らには
都合が良いと思うのだがどうだろう。


鱧のハモという名前は
食む(はむ)に由来するという説を採用するなら、
まさにノア一族が「食べた」事を祝っている
ようにも思える。


食む(はむ)という音がそのまま方言として
残っている地域が広島県にあるそうだが、
旧約聖書でハムと言うと
ノアの三人の息子セム、ハム、ヤフェトである。



彼らは洪水の後で生まれたが、
「ハムの子孫は、クシュ、エジプト、プト、カナン
であった。」と聖書に書かれている。


エジプト、カナン・・・
これも祗園と深い関わりがあって
よく耳にする地名である。



鱧から出発してここまで辿り着くとは思っても
見なかったけれど、色々調べたら
もっと面白い関連がありそうに思う。


そんな事を考えながら
また鱧の白焼きが
食べたくなってしまうのでした。




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鱧と青瓜 京都にて