先日、職場でドネーション(寄付)の袋を開けたら、
寄付の衣類とともに、白い粉のパケットが出てきました ひえっ、なんじゃこりゃ
まさにこういうやつが出てきました・・・
帰宅後、夫に話すと、おそらくクラック(コカインのチープバージョン)だろう、とのこと。
カナダでは、路上で中毒者をよく見かけますが、普通の人でもドラッグをやるので、
善意で洋服を寄付してくれた人がクラックをやっていても、まあ不思議ではありません。
カナダのドラッグカルチャーは、日本では考えられないほど身近です。
なんでも、ティーンエイジャーの頃から使い始めるようです。好奇心でタバコやお酒に手を出すのと同じ感覚???
なので、学校でも、ドラッグの教育がされます。警察が学校に来て、生徒にレクチャーするそうです。
「このドラッグはこういう見た目で、やるとこうなる」などと、様々なドラッグについて、一つ一つ、説明するそうです。
それが生徒たちをドラッグ使用から遠ざけるのか、はたまた興味を持たせる要因となるのかは定かではありませんが(汗)、若いうちに知識を得ておくことは大事だと思います。
夫が子供の頃は、義父母から「このドラッグだけはやるな」というアドバイスがあったり、「もしやったら隠さず話すように」などと言われていたそうです。
(そういう義父母も、夫には決して言わないそうですが、若かりし70年代にはいろいろやっていたようです。ヒッピー世代ですからね・・・)
カナダでは学校も親も、ティーンエイジャーがドラッグに興味を持ち始めるのを分かっていて、対策をしているのですね。
カナダでは今年6月、マリファナが合法化されました。
以前から医療用としては使用されていたのが、一般にも解放された感じです。
以前は、医療用以外で使用する場合は、ドラッグディーラーを通じて買うしかなかったようですが、
今ではマリファナのお店(※)ができています。マリファナを売っているコンビニもあるとかないとか?
通常は蕾の状態で買い、それをグラインダーやハサミで細かく刻んで、専用のペーパーで巻いたり、パイプに詰めたりして吸うのですが、
マリファナを混ぜ込んだブラウニーやグミなども売られています。
マリファナスイーツは、吸うのが苦手な人向け?
夫の祖父が晩年病気で痛みに苦しんだ時、マリファナ嫌いな彼のために義母がアップルパイにマリファナを混ぜ込んで食べさせたと聞いたことがあります。
痛みには本当によく効くらしいので、医療現場での利用は納得できる感じがします。
さて、マリファナが合法になってからは、街中や建物の中でも、以前にも増してあちこちでマリファナの匂いがするようになりました。
一応、公共の場でマリファナ吸ってもお咎めなし、なのではありますが、
やはり賛否両論あるようで、いきなりタバコのような地位は確立できず、職場などでは堂々と使用できないようです。
以前、電車の中でマリファナをグラインダーにかけて巻いて・・・という一連の作業を膝の上でやっている人を見かけましたが、あれはさすがにどうかと思いました
義父母の家にオーストラリアから義母の古い友人が遊びに来たときに、カナダでのマリファナの普及具合を目の当たりにして、ちょっと驚いていたみたいです。
マリファナ以外にも、コカイン、クラック、ヘロインの中毒者は路上でもよく見かけますし、コカイン、MDMA、LSDなどはパーティーでよく楽しまれているようです
もちろん、これらのドラッグはカナダでも違法なのですが、そういう話はわりと日常的に聞くので、ドラッグ使用に対するカナディアンのカジュアルな態度にはちょっと驚かされます。
近年ブームなのが、アイオワスカ(サボテン)だそうです。昔読んだ中島らもさんの本「アマニタ・パンセリナ」を思い出しました。なんでもそのサボテンを食べると、スピリチュアルな体験ができるのだとか。仏教で目指すところの「悟り」のように、エゴがなくなり人生観が変わるのだそうです ちょっと興味をそそられた自分(笑)
流通している量が少なく値段も高いそうで、おそらくヒップスター達の間でオシャレなドラッグとして(?)流行っているのかなーと思います。
カナダのドラッグカルチャーについてのお話でした。
そういえば、マリファナ合法化を訴えるカナダの政党・マリファナ党は、合法化が達成された現在も存続していて、来年の選挙に向けて候補者を募っているようです(笑)
【※】カンナビス・ディスペンサリー(マリファナ薬局)と呼ばれており、あちこちにお店があります。要するに合法のディーラーです。