さきほど、北京に戻ってきました!

大連から戻ってきて、初めて気がつきました。


自分にとって北京がこんなに落ち着ける場所になっていたとは・・・!!


大連では、半分楽しく、半分北京に戻りたかったです(笑)

なぜなら、大連に着いてから3日間ずっと天気が悪かったから。

2日目は特に、一日中小雨に降られ、寒くてつらかった・・・しょぼん


よかったのは、日本統治時代の面影を感じ取られたこと。

「日本風情街」と呼ばれる、日本統治時代の日本人の住居跡エリアで見た

建築物は、まぎれもなく日本の住宅の建て方。

中国の住宅とはぜんぜん違います。

外国人が見ても分からないと思うけれど、

日本人が見れば「あっ・・・」と思うはず。

特に門構えや表札のあと、家の中は玄関の向こうが一段高くなっていたりと

(中国ではドアを開けっ放しの家も多いので、外から覗き見ることができます)

日本の住宅そのもの・・・。生々しさに鳥肌がたちました。


それから、大連のシンボル、中山広場の夜間のライトアップが

とてもきれいでした夜の街

円形の広場の外側を、8カ国もの国が残していった

古い建築郡がぐるっと囲んでいます。


大連は海に面しているので、海岸沿いはとても気持ちがよかったです。

山も多く、空気が新鮮!!海の水もきれいですうお座

当然、海鮮もおいしいので、ここぞとばかりに、5つ星ホテルの

日本料理屋へ行き、焼きサンマとうな重を食べて大満足!!


大連の人は、感じのいい人が多かったです。

タクシーの運転手は、おそらく日本人客をよく乗せているのでしょう、

「日本には掃除する人はいないけど街がきれいなんでしょ」と

日本に対する知識を披露してくれたり、

「日本は中国より豊かだろう?」と聞かれたりしました。

あと、言葉が聴き取りやすさも印象的。北京人のような「er口音」のない、

きれいな普通語でした。

たまに、南方人のように、「shi」が「si」になっている人もいましたけれど。



イマイチだったのは、大連は比較的清潔な都市といわれているけれど、

やはり住んでいるのは中国人、私の泊まったホテルの周辺は汚かった。

急速に発展した都市だから、ちゃんと整備されたきれいな通りは

わりと清潔ですけど、一般の人が住んでいる場所はやっぱりね・・・ガーン

中国人のゴミを捨てる習慣とタン吐きの習慣、どうにかならないのでしょうか?

みんながゴミを捨てなければ、中国はとてもきれいになるはずですよね。

でも掃除屋さんの仕事がなくなってしまう?


あと、大連には、東芝、キャノン、オムロン、トステム、マブチモーターなどの

日本企業の工場が多く進出していて、それらが集まっている

「開発区」という地域があります。

中心地から離れていて、快速電車で30分ほどかかる場所です。

そこにも行ってみたのですが、

駅前は遊園地のような不協和音な感じのデザインと色使いの建物が

並ぶ通りがあって(どれも料理屋とかスナックみたいなお店でした)、

そこを通り抜けると、巨大なショッピングセンターと高層ビルが

ぽつぽつ建っていました。小雨に降られて気持ちが滅入っていたせいか、

なんだか、まったく趣の感じられない、寂しい場所だなぁと感じました。

大連の日本人駐在員は、こんなところで仕事をしているのか・・・と、

ちょっと気の毒に思ったくらい。

私はほんの一部分を見ただけなので、

もしかしたら活気のある場所もあるのかもしれませんが・・・。


そう、大連は、風情の感じられる場所が少ないです。

昔、日本を含め外国が残していった建築郡や、日本が残した路面電車、

海辺の景色は心惹かれるものがありますが、

中国の伝統を感じられる場所を見つけることができなかったのが残念。

カルフールやウォルマート、服装市場やケンタッキーも多くて

生活には困らないだろうけれど、長くいたら飽きてしまいそう・・・。



それに比べたら、北京は歴史的建造物もたくさんあるし、

伝統的な茶館もあり、京劇も毎日見られるし、

胡同では老北京人ののんびりした生活を垣間見ることができます。

中国映画にはよく胡同の風景が出てきますが、胡同は本当に絵になりますキラキラ

今どきのおしゃれなショップやカフェ、バーもあって、

セピア色の古い北京、ライフスタイルの多様化する新しい北京、

両方を楽しむことができる北京が私は好きだな・・・と考えたら、

とても北京が恋しくなってしまいました。


そして今、北京に戻ってきて、とてもほっとしています。

北京、最高です!!