アメリカ人留学生たちは、クリスマスの前に帰国するみたいです。

12月の最初の週末。

新松公寓のアメリカ人たちが帰国して、

にぎやかな彼らがいなくなった寮はちょっぴり静かになりました。

(それでも、中国人のおじさんたちが騒いでいますが・・・)


留学期間は、ほとんどの留学生が半年か1年なのですが、

クラスメートのアメリカ人3人のうち、カリフォルニア州の大学から来ている

エミリーと白利徳の2人はほかのクラスメートたちよりも一足早く、

12月中旬に帰国することになっているようです。

私は彼らとあまり話したことがないので、それを別のクラスメートから聞いて知ったのでした。


ひょっとしたらエミリーと白利徳も、

金曜日は普通に授業に来ていたけれど、この週末で帰国してしまったのでは・・・?

私は彼らとあまり話しをしていなかったから、彼らの帰国日を知らなかったんだ、と思い、

ちょっとさびしい気がしていました。


私のクラスは多国籍で、5割以上が英語圏、4割が韓国、1割未満が日本、ぐらいの割合です。

休み時間に飛び交う言語は英語か韓国語。

そのせいか、クラス内もなんとなく、東洋人と西洋人に分かれる感じで、

私が仲良くしているのも韓国人のため、

欧米人たちが放課後どんなふうに過ごしているのか知りませんでした。


ところが月曜日、2人とも教室に現れたので、なんだかほっとしました。

休み時間、彼らに話しかけてみました。

彼らももうすぐ帰国するそうで、授業に出るのは今週の木曜日が最後なのだそう。

「週末に、私の寮のアメリカ人たちがどんどん帰国していったら、

あなたたちももう帰ってしまったのかと思った」と、

めちゃくちゃな中国語で言いながら、ちょっと涙目になってしまいました。


今度の日曜日はHSK(中国語のレベルを試す試験)があるせいか、

今日授業に来たクラスメートは半分くらい。

私が仲良くしている韓国人たちも現れませんでした。

授業がおわったあと、意外にも、エミリーと白利徳がお昼に誘ってくれました。

じろうさんと4人で、彼らがよく食べに行っているという校外の食堂へ。

そこは意外にも、とても狭くて、ローカル色の濃い、

杭州料理の食堂でした。

4人で、たどたどしい中国語で、お互いの国のことなどをぽつぽつと話しました。


彼らはカップルなのかよく分からないのですが、いつも2人一緒にいて、

正直言って、彼らのことを、ちょっととっつきにくい雰囲気だと感じていたのですが、

言葉は通じにくいながらも、気持ちが通うのを感じて、

ほっとあたたかな気持ちになりました。