オンリーワン | 夢を叶える箱庭の魔法

夢を叶える箱庭の魔法

私の日常を綴りながら、箱庭の魅力をお伝えします。
箱庭を知ることで、ものの見方が変わります。
このブログを見てくれた方たちの毎日の生活が生き生きとし、箱庭によって人生が素晴らしいものになることを感じてもらいたいです。

不思議な力と魅力を秘めた人々と過ごすすばらしい日々に感謝!

こんにちは、箱庭アーティスト、理恵です。


年末年始は子どもたちと私の実家で過ごしています。


実家に来ると、どうしても気持ちが娘に戻ってしまいます。


父親には子どもたちの遊び相手をしてもらえますし、母親には、日々の家事から解放させてもらえます。


自分に子どもができてからは、本当に親ってありがたいなーと心から思うようになりました。


今年も健康でいてくれたことに感謝します。
来年も両親が健康でいてくれることが一番の願いです。



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私の母は、家事がとても上手です。


これは私の尊敬する、今は亡き祖母ゆずりの技術だと思います。


主婦が家事をすることが上手なのはあたりまえなのかもしれません。


私が言いたいのは、違う仕事をする者の立場ではなく、同じ主婦という立場から母を見ていてそう思うということです。





そんな母が今朝、洗濯をしていた時に面白いことをしていました。


洗面所で何か妙な動きをしていたので、後ろから覗いてみました。


母は、空になった使い捨ての液体洗剤のパッケージの小さな注ぎ口に一生懸命に水を入れようとしていました。


私に気づいた母は、「ちょっとでも、ええようにしようと思って…。」と、なぜかどこかに向かってつぶやきました。汗


おそらく、私の『そのために流れていく水の方がもったいないような気がする…。』という心の声が聞こえたのだと思います。(笑)


私は母に、「きっとすごい科学技術で、そのパッケージは作られているから、何滴も残ってないで。」といい加減なことを言いました。


てっきり言い返してくるかと思いきや、母は何も言わずに「そうか。」というような顔をして空のパックをゴミ箱に捨てました。


母の予想外の反応に私はびっくりしてしまいました。


そして、そのことが少し寂しいと思っている自分にも気づいて、またびっくりしました…。


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じいじとお出かけする子どもたち。




母は「花」が好きです。


私も「花」が好きです。


私と母の共通点は「花が好き」ということなのです。


私が「花」を好きだと思うのは、母が「花」を好きな人だからだと思います。


私が幼いころ、母は私をおんぶして大好きな「花」を摘んでいました。



母は、自分の周りに生えている美しい「花」を見つけることが得意でした。


そして見つけた「花」をいつも一番に私に与えてくれました。


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ある日、母の背中で私はあるものを見つけました。


向こうの崖の上にとても美しい「花」が咲いていました。


いつも背負われている私は、母よりも目線が少し高いのです。


私はその「花」に心を奪われていきました。


いつかあの崖の上の「花」がほしいと強く思いました。



いつの間にか私は母に背負われることなく、自分で立って歩くようになっていました。



自分で歩けるようになると、世の中には今まで見たことのない美しい「花」がたくさんあることを知りました。



私は次々にその「花」を摘んでいきました。


摘んだ「花」はいつも同じ花瓶にさしておきました。


そして、いつも同じように時期が来ると枯れていきました。



そんなことを繰り返すうちに、私はかつて自分があれほどほしいと思った崖の上の「花」の存在を忘れていきました…。



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月日が経ち、私はまた「花」を摘んでいました。
でも、その姿は少し違っていました。


私は子どもをおんぶしていました。



子どもの重さを感じていると、自分が背負われていたころの気持ちがふとよみがえり、崖の上の「花」を思い出しました。



「花」は私にとって、今でもとても魅力的でした。


でも、あの頃とは明らかに違う感情が自分の中にはありました。



「花」を手に入れるためには、崖を登らなければならない…。



崖を登ることは、落ちるかもしれない危険と隣り合わせでもありました。



もし、落ちることがあれば背中におぶっている子どもも道連れになります。



私は、なぜ自分が身軽なうちにこの「花」のことを思い出せなかったのか…と一瞬悔やみました。



しかし、この子の重さを感じたからこそ思い出せたとも思いました。


母だったら…。



これがもし母なら、どんなにその「花」が欲しくても、崖を登ることを選ばないのではないかと思いました。



私を背負ったまま上る体力があったとしても、一人で登るために私を置いていく勇気があったとしても、母は崖を登らない人だと思いました。


それは、崖を登るという仕事が自分の役目ではないとわかっているからだと思います。



母にとって、自分の任務を全うすることがプライドであり、自分自身を守ることなのだと私は思っています。

そして私は母のそんなところを、主婦として尊敬しています。



自分のいる場所から見えている「花」を見るだけでも満足できる人だと思っています。


そんな見方ができるところが、主婦としてのプロ意識であり、技術だと思います…。



今朝の母と私の間の出来事は、私と母は求めるものは同じでも、目指す場所が違うということをお互いが認め合ったように感じました。


今年最後の日に、大切な人と、大切な気づきを得られたことを感謝いたします。


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来年はひつじ年、私は年女であります!!


メェ~~~でたい年にするぞ。音譜


私は来年、自分だけの「花」を手に入れるために、崖を登り始めようと思います!!!


そのためには何よりもまず、自分を信じること。


そして、覚悟を決めて腹をくくることだ!!!




そんな母が子どもたちの目にはどんなふうに映っていくのかな…。


子どもはやっぱり花より団子?(笑)



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それではみなさま、よいお年を!!!