livoon(ライヴーン)ミュージシャンブログ -15ページ目

livoon(ライヴーン)ミュージシャンブログ

ベーシストのマッチャンの音楽談義、バンド活動の話など

元ベーシストのマッチャンです!タバコ

前回に引き続き、
海保ケンタロー氏の主催する
「CDの売れない時代に音楽でメシを食う方法」の講習会でのお話しです。



「音楽業界の低迷が騒がれ、CDが年々売れなくなった。」
「スポンサーも付かず音楽番組も数えるほどしかない。」
「テレビ番組とのタイアップも、思うように売り上げに繋がらない。」
「iTunesや着うたフルなどの有料配信サービスも売上を落とし始めている」
云々。


音楽を志す方々にとっては非常に残念な現実だ。


そもそも、音源が売れない時代に音源を売ろうとする事自体、無理がある。
今までの音源ビジネスが終わりを告げようとしてるのではないだろうか。

ならば、180度発想を転換して
「音源は無料で配ってしまおう」というのが、一つの考えである。


ただ、無料で配ってしまってもメシを食う事ができない。
では、どうして収入源を確保するかという事になる。

そもそも今の音源とは二進数のデータなので、PCの発展に伴い誰でも簡単にコピーができてしまう上、全く劣化もしない。
これは食い止める事のできない現実だ。


しかし、「ライブ」「グッズ」「ファンクラブ特典」などの、
「体験」や「物体」は、いくらPCやネットが発達しても決してコピーができない代物だ。

音楽CDも音源としてではなく、グッズとして販売すれば「物体」となりコピーは難しくなる。


これらを効率良く販売して収入を得るという方向にシフトした方が賢明ではないだろうかという考えだ。


ただ、音源を無料で配るのではなく、それと引き換えに無料の「メールマガジン」を購読してもらう。
つまり、見込み客の確保といったところだろう。

メルマガ会員が集まれば、定期的に楽曲を配信したり、ライブ情報、グッズの販売情報、ファンクラブ情報など配信していく。


これらの活動により、徐々にライブの動員数を増やし、グッズの売上などで収益を確保していく。

重要なのは、これらの活動をするにあたって、どこかの会社と契約する必要が一切ないという事だ。

自分達の音楽がリスナーに届くまでの中間マージンが抑えられる為、少ない販売数でも利益の確保が容易に可能。

また、ファンからのメッセージには出来るだけ積極的に応えコミュニケーションを図る事も重要になる。
時には、飲み会なども主催する。

そうする事により密着度が増しリスナーに「自分だけ」という特別な感情が自然と芽生えてくるので、あなたのバンドの虜になっていく。
これは、メジャーミュージシャンに無い強みと言え差別化が図れる。


実はこの手法、大手企業などの販売促進でよく使われる手法の一つだ。
皆さんにも経験があると思う。

例えば、自分の誕生日に

「○○様。お誕生日おめでとう!
○○月生まれのあなただけに特別価格でご奉仕します。」

といった内容のDMが届き、
「自分の名前と誕生日を覚えていてくれたんだ」という特別感が生まれ購買意欲が倍増した(実際に買わなくても)という経験はないだろうか。

自分の事を特別扱いしてくれるといった感情が働くんだ。

実際に購入に至った場合、自分が選択した買い物は決して間違っていないと強く思い込む心理が働く。

同時に「だれかに言いたい」という感情も起こり、自然と口コミが発生し広く伝達していくというスパイラルが生まれる。

パーソナリゼーションというマーケティング手法だ。

(マーケティング手法のハウツー本は沢山出回っているのでどんどん取り入れて実践するのもいいかも本


ある程度、ファンが集まれば、収益も自分達で調整できるようになってくる。
何をすれば、どの位の収益に繋がるか分かるので展望が立てやすくなる。
つまり自分達のバンドを自分達でマネジメントするという方法だ。

これからプロのミュージシャンを志している人は、
単にメジャーデビューを目指すのではなく、自分達でマネジメントしていくという選択肢も視野に入れて欲しい。

先読みした多くの有名ミュージシャンは既にその方向にシフトし始めている。

例えば、矢沢栄吉、槇原敬之、オレンジレンジ、GLAYといったアーティストは独自レーベルに転向しているし
初めから独自の活動で人気を掴んだ、クレイジーケンバンド、マックショウなどは、メジャーレーベルが土下座をしても契約を拒否している。


私は今回の講習会に参加して、
これからの音楽業界は、自分達でマネジメントしていく
独自のレーベルで戦うという選択肢も視野に入れ
低迷打破に一石を投じて頂きたいと強く思った。