クリエイティブ・シンキングのセミナーが無事終了。発想法にはオズボーンやKJ法、スキャンパー法、シックスハット法、マインドマップなど色々ありますが、今回使ったのはアニマル・シンキングⓇという手法です(アニマル・シンキングはG-ソリューション株式会社他の登録商標です。以下Ⓡは省略)。
他の発想法と比べ、分かり易さと楽しさは群を抜いていると思います。10のディメンション(発想の切り口)に加え、動物の行動戦略という誰もがイメージしやすい比喩を使っているところが特徴です。
広告や企画を業とする人たちは別として多くの会社員の方々に「自分をクリエイティブだと思いますか?」と尋ねたら9割以上が「No」と答えるでしょう(たぶん)。私もそう。全く自信がありません。そういう人ほどアニマル・シンキングの手法を使うと飛躍的にアイディアの数が増えます。
クリエイティビティ(創造性)とは何か?
辞書的には「独自の有用な案であり、その度合いのことを指す」らしいのですが、度合なんて人によって評価はまちまちですから、「結局、数でしょ?」と思うのです。
クリエイティブな能力とは、「その時々の状況に適応して多彩なアイディアや解決策をたくさん考える能力」だと思います。どれだけ広がりのあるアイディアを数多く考えることができるかで結果としての独自性・有用性の度合が左右されます。
本日のオーディエンスの皆さんはクリエイティビティ―を発揮して革新的アイディアを生み出すことが期待されている方々。論理的思考力という点では元々ハイレベルな方々なのでアニマル・シンキングくらい分かり易い手法をご提供すればアイディアの幅が広がるのは確実です。
ただし、手法を知っていることと、それを使ってクリエイティビティを発揮することは別。セミナーの目的は発想法を知ることではなく、クリエイティビティ―を発揮して革新的なアイディアを生み出していただくことです。
そこには壁が二つあります。
一つ目の壁は「自分はクリエイティブではない」という思い込み。これがあるとクリエイティビティが求められる仕事に苦手意識を持ってしまいます。
そもそも「自分はクリエイティブではない」というのは根拠のない間違った思い込みです。この間違った自己認識を書き換えることが大事。
今回のセミナーではオープニングクイズとそれに続く2つのワークで、「自分はクリエイティブではないと思っていたけれどセミナー開始30分でクリエイティビティを発揮する能力を手に入れた」と気づいていただけるような設計にしました。
アニマル・シンキングが出色なのは自分の思考グセ(固定観念、思考のパターン)を気づかせ、そこから脱却する方法を教えてくれる点です。
二つ目の壁は一つ目の壁よりも高く、より根源的な問題。
動機です。本当に達成したい事のために心からクリエイティブでありたいと渇望するかどうかです。
今回のセミナーの設計で一番難しかったのはここ。いかにアニマル・シンキングが優れた発想法でもオーディエンスの皆さんの動機に影響を与えるのはムリです。能力ではなく、情熱に関わる話だから。
情熱の話をするのに他人様の情熱の話することは私にはできません。よって自分の事を話しました。私もクリエイティブでありたいと渇望し、アイディアに悩み、ひらめきに有頂天になったり、いや全然だめと落ち込んだりしていることをありのままに率直に話しました。
ブログタイトルの「原点に還る」というのはこのセミナーで自分のコンサルタントとしての原点を振り返ったことを指しています。セミナーの企画を立てた時はそういう話をするつもりは全くなかったので不思議です。
クリエイティビティといのは能力ですがそれを発揮するには情熱が必要であるということ。その情熱が自分にもまだあると認識できたこと。
セミナーの機会を与えてくださったクライアントさまと、クリエイティブであることについて共に考えてくださったオーディエンスの皆さまに心から感謝いたします。
それではまた。
10月になりました。例年なら「今年もあと3か月」と焦るのですが、2020年は早く過ぎ去って欲しい気がします。とはいえ、2020年に罪はない。残り3か月、少しでも機嫌よく、楽しく過ごせるように気持ちを持っていきたいものです。
さて、私のオンの日常ですが、ぎっくり腰に苦しめられつつもクリエイティブシンキングのセミナー用資料が出来上がりました。なかなかの力作。ただ、腰の痛みで身も心もガチガチになりながら作ったせいかやや硬い。クリエイティブシンキングなんだからもうちょっと軽やかさが欲しいところです。セミナー当日は「資料はきっちり、ファシリテーション(オンライン)は軽やかに」で行こうと思います。
オンラインの仕事が続きますが、先日の研修のフィードバックをいただき、受講者の皆さまのコメントから「オンラインでも熱意は伝わるのだな」と実感しているところです。ただし、伝えたいという思いが一杯あればあるほど同じくらい大きな受容力を持っていないと与えると受け取るのバランスが崩れ、お相手に対して一方的な押し付けになってしまいます。
オンラインでも熱意は伝わると書きましたがお相手の思いを受け容れる力もそのまま伝わるのだと気づきました。オンラインコミュニケーション、奥が深くて面白いな。
10月に入り、新しい仕事もスタートします。長年やりたかった領域です。独立して以来、仕事ができるありがたさは常に感じてきましたが、2020年は殊の外強く感じます。
仕事に限らず、自分にとって本当に大切なもの、ことをしっかりと認識できたという点で2020年は記憶に残る年になりそうです。
それではまた。
本日は秋分の日。四連休の最終日。観光地は賑わっていたようですね。私は昨日から災難続きです。
まず昨日、2か月ぶり位にジリアン先生のDVDで運動をしたのですが腰を痛めてしまいました。ぎっくり腰の一歩手前くらい。運動が終わったときは何ともなかったのにどんどん悪化して椅子に座るのも辛かったので昨夜は早めに寝たのですが、ちょっとでも気を抜くと本当のぎっくり腰になりそうで寝返りを打つのも決死の覚悟でした。明日の朝までに治らなかったらどうしよう...。
災難の二つ目はクレジットカードのトラブル。先ほどの話です。
皆さまはBUYMAってご存知ですか?世界中のファッションアイテムをパーソナルショッパー(出品者)から購入することができる通販サイトです。私はその存在は知っていましたが個人が売り手というのに不安を感じ、利用するつもりはありませんでした。
ところが好きなブランドの寝具を検索すると、『これいいなぁ…』と思うのは全てBUYMAなんです。いわゆる日本未入荷商品。『でも通販でトラブルのは嫌だし…』と思い、楽天やAmazon等BtoCの通販サイトをちょこちょこ覗いていたのですが私が欲しい商品は一向に入荷せず。そこで、意を決して出品者さんの評価と在庫を確認したうえでBUYMAで購入することにしました。
手続きは楽天やAmazonと同じです。違うのは届け先をローマ字でも登録することくらい。で、クレジットカードの番号を入力して審査を受けたらまさかの「支払い不可」。とりあえずコンビニ払いに変更して現金で支払いました。クレカの方が心配だったので商品を購入して決済端末にクレカを入れたところやはり使えませんでした。
大急ぎで帰宅してカード会社に電話で問い合わせました。
BUYMAで商品を購入し、オンラインでクレジットカード払いの決済をしたら審査で支払不可になったこと、その後、コンビニで買い物をしたときもクレカが使えなかった事を話すと、カード会社の方が「何を購入されましたか?」と聞いてきます。内心、『なんで言わなあかんねん』と思いつつも、「海外ブランドの布団カバー」と答えると、「担当からできるだけ早く電話いたします」とのこと。
十分後位に電話がかかってきて、
- 担当者)「ご安心ください。お客様側の問題ではありません」
- 私)「なぜ使用不可になったのですか」
- 担)「ブランド品の通販サイトでクレジットカードを使った詐欺が横行しているため、一部通販サイトでクレジットカードが使用できないことがあります」
- 私)「そのせいで私のカードは使えなくなったのですね。いつから使えるようになりますか?」
- 担)「この電話を切られたら使えるようになります」
- 私)「今後も同じことが起こり得ますか?」
- 担)「詐欺の発生状況によっては起こり得ます」
とのこと。他人のクレカ情報を悪用して海外ブランド品を購入して転売するってことか。だから最初に何を購入したか尋ねられたのだな。
しかしこれ、私から電話しなければ私のクレカはずーっと使えないままだったのでしょうか? もしこちらから電話しなければカード会社の方から「クレジットカードを紛失していませんか?」というような問い合わせの電話をしてくれたのでしょうか? 電話を切った後に色々疑問が湧いてきました。
今回の件、クレジットカードの悪用防止としてありがたい面はあるものの高々15000円位の買い物でいちいちクレカが使用できなくなるのは不便です。犯人だって盗んだクレカ情報で海外ブランド品を購入して転売するにしても15000円じゃ効率が悪すぎる。1回当たり5万円とか10万円とか使用不可にする最小金額を決めてくれたらいいのにと思いました。ゴールドやプラチナカードなら金額設定しているのかな?
近頃は情報保護のためにオンラインのネットワークも多要素認証になっているし、クレジットカードもパスワードと生体認証等の多要素認証が主流になっていくのでしょうか。そういえば中国では虹彩認証の導入が加速しているというニュースを見たような(見なかったような)。
新型コロナの感染拡大で日本がとんでもないIT後進国であることが露呈しました。新たに創設されるデジタル庁がどんな舵取りをするのか興味深いです。暮らしが便利になるのは大賛成ですし、旧弊はぶっ壊して欲しいのですが、唖然とするような税金の無駄遣いはしないで欲しいなぁと思う今日この頃です。
それではまた。