前回は、今やインターネットで時刻表が見れて
切符の予約もできるようになった
イタリアの鉄道でも、ボローニャではちょっとした
トラブルに会いました～と言うお話をしました。
今回は、ミラノのカドルナ という駅を起点に
ミラノ北部を網羅する私鉄、北部鉄道でのお話し。
ミラノの北には、家具の有名な産地があるため
何度か訪れておりますが、今回は、Medaという駅で、
メーカーの担当者さんと待ち合わせでした。
切符の自動販売機がイマイチ信用できない僕は
例によって窓口で切符を購入しました。
でもって、切符売り場に設置された列車の時刻表モニターで
「Medaに行く列車はどれですか？何番線ですか？」
と窓口の駅員さんに尋ねると
「Meda方面は・・・う～ん、まだモニターには出ていませんね」
との回答。
でも、時刻表モニターには、その時点から1時間半後に
出発する列車まで沢山表示されています。
Medaはミラノの近郊都市で通勤地域ですから
1時間半以内に1本も電車がないなんてことは
考えられません・・
でも、切符売り場の駅員さんは、僕に回答するや
すぐに僕の後ろのおばちゃんに「どうぞ～」と
言ってしまっているので、
ここで粘っても仕方ないと思い
他の駅員さんに聞いてみることに。
で、改札口にいた別の駅員さんにモニターを指さし、
「Meda行きはどの列車ですか？何番線ですか？」
と再度聞くと、
「Meda行きは、このあと10分後の7番線ですね、
その30分後にもありますよ」
とのこと。
切符売り場の駅員さん、うそや～ん！
とまぁ、こんな経緯があったのですが、
実はこれも、イタリアではよくあること。
この切符売り場の駅員さんは、
ひょっとしたら何か勘違いしたのかもしれないし
僕の発音が悪かったのかもしれません。
或いは、駅員さんと言えども、「Meda」駅を
知らなかったのかも・・・
（信じられないかもしれませんが、これも良くあります）。
とにかく、ネットで時刻表が見れて、
ネットで切符が予約できる時代であっても
まだまだ、アナログ感たっぷりなイタリア。
コンピューターより、会話が優先なイタリア。
とくに大都市間移動の特急ではなく
ローカルなイタリアの日常の中で旅をする場合は
なにかわからない場合や確認する場合、
誰か一人の人に聞いて、それを信用するのではなく、
複数の人に聞いて、確認していくことが肝要です。
勿論、僕も7番線に行って、列車に乗る前、
いかにも買い物帰りの地元のシニョーラに
「Medaに行きたいのですが、この列車で良いですか？」
と聞いたのは言うまでもありません。
確認は一度ではなく、再度、再再度！
これが、イタリア個人旅行のコツの一つです。
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