部屋に出てきたチュー吉。
なんか、妙に弱ってた。
ベットの脇にうずくまり、何やら苦しそう。
人間見りゃ、一目散に逃げ出す筈のチュー吉。
どうやら動く元気もなさそう。
鼠捕り籠を傍に置き、葱で誘導したら、ヨタヨタと籠に入りました。
扉を閉めて観察していると、やっぱ様子がおかしい。
囮餌のソーセージも見向きもしないでただうずくまってる。
つぶらな瞳がとても可愛く、切なげ。
あれ？
口から血がでてる。
怪我なのか、吐血なのか解らないけど弱ってる原因はこれか？
これから、外に放しに行くのに体力無くちゃ生きていけない。
『ソーセージ嫌いなのか。。。好き嫌いはいけないんだけどなぁ。。。とりあえずチーズをあげよう』
でもチーズ差し入れても食べようともしない。
とりあえず水をあげたら、苦しそうに飲んでる。
水に血が滲んでた。
まじ、元気になるまで飼おうかと思ったが………。
ともかく、外に放さなけりゃ。
店にも行かなくちゃいけないし、あまりかまっても居られないし。
ちょっと離れたかなりデカイ公園の森のなか。
人の入ってこないような落葉のクッションの効いた一角に彼（彼女）を放してきました。
籠を開けてもすぐに出ようとはせず、まだうずくまってる。
籠を揺らして扉口に誘導。
彼は、やっとって感じの重い動作で落ち葉重なる下に潜り込んでいきました。
なんとも切ない、しかもやるせない気持ちの別れでした。
元気に生きて寿命をまっとうしてほしいもんです。
この話、これで一見落着かと思ったんですが。。。
どうやら屋根裏にはもう一匹居るみたい。
そういえば、今日捕獲した奴はかなり小さめ。
目撃した奴はもう少し大きかった気がする。
まだまだ戦いは終わりません。
ただ最近は毎晩の様に夢に見るほどチュー吉が気になってた。
あんな弱ったチュー吉を見るなんて。
なんか……やだ。
