さんおはようございます!

整体院「感喜」の金子です!

 

 

本日はがんを予防する食べ物についてお話したいと思います。

 

 

 アブラナ科の野菜

 

アブラナ科野菜はがんの予防に相乗的に役立つ可能性のある多様な栄養素や植物性化学物質の良好な供給源である。ヒトにおけるアブラナ科野菜の摂取とがんのリスクとの関係を調べる際に難しいことの一つは、一般的に野菜が豊富な食事の恩恵と、特にアブラナ科野菜が豊富な食事による恩恵とを分離することである。

 

アブラナ科野菜がその他の野菜と異なっている一つの特徴は、グルコシノレート含有量が多いことである。グルコシノレート加水分解物は、発がん性物質がDNAを傷つける前にその除去を促進するか、正常な細胞ががん細胞に変化するのを防ぐのに役立つように細胞シグナル伝達経路を変えることによって、がんの予防に役立っている可能性がある。グルコシノレート加水分解物のいくつかは、エストロゲンのようなホルモンの代謝や活性を、ホルモンに影響されやすいがんの発症を防ぐように変えている可能性がある。

 

 

1996年より前に発表された疫学的研究の広範な再調査で、87の症例対照研究の大部分(67%)で、ある種のアブラナ科野菜の摂取とがんのリスクの逆相関が見られた。その時点では、その逆相関は肺がんと消化管のがんで最も強いように見えた。この後ろ向き症例対照研究の結果は、参加者ががんと診断される前に食事の情報を収集する前向きコホート研究よりも、(症例群と対照群の)参加者の選定および食事内容の思い出しにおけるバイアスによって歪められているようである。過去10年間において、前向きコホート研究や個人の遺伝的変異を考慮した研究の結果は、アブラナ科野菜の摂取とある種のがんのリスクの関係が以前に思われていたよりももっと複雑であることを示唆している。

 

 

 

 肺がん

 

肺がんリスクにアブラナ科野菜の摂取がもたらす効果を評価する際には、アブラナ科野菜の摂取を増やすことによる有益性は、喫煙をやめることに比べて小さいであろうことを覚えておくことが大切である。いくつかの症例対照研究で、肺がんと診断された人々はがんでない対照群の人々に比べて、アブラナ科野菜の摂取がかなり少なかったことがわかっているが、より最近の前向きコホート研究の結果はまちまちである。

 

オランダ人男女、アメリカ人女性、およびフィンランド人男性の前向き研究で、アブラナ科野菜の高摂取(1週間に4回以上)は肺がんリスクが大きく減ることと関連があった。しかし、アメリカ人男性およびヨーロッパ人男女による前向き研究では、逆相関は見られなかった。いくつかの研究の結果から、グルコシノレート加水分解物の代謝に影響する遺伝的要因が、肺がんリスクに対するアブラナ科野菜摂取の効果に影響している可能性が示されている。

 

 結直腸がん

 

ある小規模な臨床試験で、ブロッコリーを250g/日と芽キャベツを250g/日摂取すると、よく焼かれた肉に含まれる発がんの可能性のある物質の尿中への排出が大きく増加したことがわかった。これは、アブラナ科野菜の高摂取が食事に含まれるある種の発がん性物質の排出を促進して、結直腸がんのリスクを減らす可能性を示唆している。

 

 

1990年より前に行われたいくつかの症例対照研究で、結直腸がんと診断された者は結直腸がんでない者よりも様々なアブラナ科野菜の摂取が少ないようだとわかっていた。しかし、大部分の前向きコホート研究では、時間をかけて結直腸がんを発症するリスクとアブラナ科野菜の摂取との間に逆相関は見られなかった。

 

 

一つの例外はオランダ成人での前向き研究で、アブラナ科野菜の摂取が最も多い(平均で58g/日)男女は、摂取が最も少ない者(平均で11g/日)に比べて、大腸がんになる可能性が大きく低かった

 

 

驚いたことに、その研究ではアブラナ科野菜の高摂取と女性の直腸がんのリスクの増加に相関があった。肺がんの場合のように、アブラナ科野菜の摂取と結直腸がんのリスクとの関係は、遺伝的要因によって複雑になっているのかもしれない。最近の数件の疫学的研究の結果では、アブラナ科野菜の摂取による予防的効果は、グルコシノレート加水分解物の代謝および除去能力における個人の遺伝的差異に影響されている可能性がある。

 

 

本日はここまでです。

最後までお読みいただきありがとうございました!