皆さんのおはようございます!

 整体院「感喜」の金子です!

 

 

今回はうつへの栄養療法についてお話したいと思います。

 

 

まずうつの方が栄養療法をするクリニックなどに行きますと

だいたい言われるのが、、、

 

”たんぱく質不足”

 

だと思います。

 

 

これはうつの原因がセロトニンがちゃんと作られていないから

というモノアミン仮説によるものです。

 

 

そしてセロトニンは必須アミノ酸であるトリプトファン

から合成されますのでたんぱく質をたくさん摂りなさい

という指導がなされるのですが、

 

 

はっきり言ってナンセンスです。

それを生化学的にお話したいと思います。

そしてこの生化学的なところも知らずに、もしうつの方が

たんぱく質の摂取を進められていたら要注意です!

 

 

最悪症状が悪化して、いつまでも高額なサプリメントを購入する

はめになったり、精神薬をやめられなくなるでしょう。

 

 

なので今回のお話はうつの方がサプリメントや精神薬を

使わずに普通に生活したいと思っている方や何故クリニックで

指導された通りのことをしているのに症状が改善していないのか

お悩みに方にお役に立つ内容なので是非最後まで読んでくださいね!

 

 

 

 セロトニン合成に必須の栄養素

 

これはセロトニンが合成されるため代謝経路を簡単にまとめたものです。

セロトニンはトリプトファンから合成されますが、その前に5-HTPという物質

を介してから合成されます。

 

 

この5-HTPはトリプトファンから合成されるのですが、その補酵素として

BH4(テトラハイドロビオプテリン)

という栄養素が絶対に必要になります!

 

 

もちろんトリプトファンも必要なのですが、それと同時にこの

BH4がなければセロトニンは合成されません!

 

 

なのでこのBH4をいかにして使えるようにするのかがうつの

症状を改善するためには必要になります!

 

 

 

 BH4の役割

 

BH4の役割を知るとどんなことをしたらちゃんとBH4が

使えるようになるのかが分かります!

 

 

BH4の役割

 

    

・セロトニン、ドーパミン合成

・アンモニアの解毒

以上2つがBH4の役割になります。

 

これだけ言われてもBH4をちゃんと使えるようななる

イメージができないと思いますがポイントはBH4は

アンモニアの解毒をすることです!

 

 

 

アンモニアが解毒されないと脳に悪影響を与えて、

 

    

・手の震え

・パニック発作

・見当識障害

・ブレインフォッグ

・記憶喪失

・ハンドフラッピング

・過呼吸

などの症状がでるようになります。

一部の症状は少しパーキンソン病に類似している点がありますね。

ただここで覚えいて欲しいのはアンモニアは脳にあるバリアを

通過できるので優先的に解毒されます

 

 

つまり、、、

BH4はアンモニアが大量にあるとセロトニンを合成するよりも

アンモニアを解毒するようになります。

 

 

なのでBH4をちゃんと使えるようになるためにはアンモニア

大量に作られないようにする必要があります!

そしてアンモニアを大量に作ってしまう原因がたんぱく質なんです!!

 

 

 

 たんぱく質とアンモニアの関係

たんぱく質は最終的にアミノ酸という形で吸収されて硫黄転移系と呼ばれる

経路でアミノ酸は様々な物質に代謝されます。

 

 

さらに硫黄転移系の活動を調整する酵素がありそれを

CBS(シスタチオニンβシンターゼ)です。

このCBSの活動が活性化したのが上の図になります。

 

 

CBSは大量のたんぱく質が摂取されると活性化してしまい、

その結果アンモニア、タウリン、硫化水素と呼ばれる物質が大量に作らて、

グルタチオンという抗酸化や解毒に必要な物質の作られる量が減ります。

 

 

 

この代謝経路を知っていればうつの方にたんぱく質をたくさん摂って

とは言えないはずなのですが栄養療法を指導している方々の中には

この事実を知らない人たちがいます。

 

 

ですので、セロトニンのもとはトリプトファンだからうつが起きている原因は

たんぱく質が足りないからプロテインで補給してと指導されるわけです。

 

 

ただ残念ながら、それで一時改善する方はいても、また状態が悪化する方々が

ほとんどです。これは僕のクライアント様からのお話を聞いてても分かります。

 

 

さらに硫黄転移系は肝臓の中にあります。ですので大量にたんぱく質を摂取して

CBSが活性化すると肝臓への負担も大きくなります。

そしてBH4が身体のどこに多く存在するのかというと、、、

肝臓なんです。

 

 

闇雲に大量にたんぱく質を摂取することでアンモニアを増やし、

さらにBH4まで作りづらくい状態にされている、そんな指導されていませんか??

 

 

 

 CBSの遺伝子変異

ただ人によっては大量にたんぱく質を摂取しても影響を受けない方もいれば、

少したんぱく質を摂取するだけで体調が悪くなるという方がいます。

これはよく言われるのが個体差というやつですが、たんぱく質の個体差はなにで決まるのでしょうか?

 

 

それはCBSに遺伝子変異があるかどうかです!

(正確には遺伝子変異がありそれが発現しているかどうかです)

 

 

CBSに遺伝子変異があると基本的にはたんぱく質に対して影響を受けやすくなります。

また中にはリジン不耐症の方がいてそもそもたんぱく質が身体に合わない体質の方もいます。

 

 

ですのでこれらのことを考慮せずにプロテインなどで大量にたんぱく質を

摂取することは非常にリスクがあります。

 

 

ではこの状態を確認するためにはどうするべきなのか?Amy Yaskoプロトコルでは

メチレーション関連遺伝子検査尿アミノ酸検査を実施します。

この2つの検査をすることでCBSに遺伝子変異があり発現しているのか?

またリジン不耐症がないかを確認することができます。

 

 

そうして安全にプロトコルを実施していくことができます

うつの方はこのCBSのことをちゃんとコントロールしないと

症状の改善は難しいくなってきます。

 

 

正直、栄養指導をしているクリニックなどで意味のある検査をして、

安全かつ効果のある栄養指導をしているところのお話を聞いたことがありません。

もちろんこれは僕がクライアント様から聞いたお話なので全てではないですが、

少なくとも僕のところに来られる方々からは聞きません。

 

 

早くこういう情報が広まり世の中に安全な栄養指導ができるクリニックが

増えればいいなと感じています。

 

 

 

 

 まとめ

今回はうつの方を栄養指導をしている場合に

よく見かけることについてお話しました。

 

 

正直BH4に関してもCBSに関してもまだまだお話することがありますが、

まずは今回お伝えした内容を知っていただきたいです!

 

 本日はここまでです。

最後までお読みいただきありがとうございました!