皆さんおはようございます!

整体院「感喜」の金子です!


本日はケトジェニックについてお話したいと思います!



まずアメリカと韓国の研究者のチームによると、ケトジェニックは癌患者の腫瘍の成長を阻害する可能性があります⬇️
https://www.healthline.com/health-news/what-to-know-about-keto-diet-and-cancer



ジャーナルCellReportsに掲載された 調査結果では血糖値の急上昇を防ぐケトダイエットが、癌細胞がブドウ糖を燃料源として使用するのを防ぎ、肺癌のマウスの腫瘍増殖を停滞させることが分かりました。



ケトジェニックダイエットとは薬に反応しなかった子供たちのてんかんを治療するために1924年に開発された高脂肪食のこです⬇️
https://www.epilepsy.com/learn/treating-seizures-and-epilepsy/dietary-therapies/ketogenic-diet


ケトダイエットは、脳内の代謝過程に関与ALTER遺伝子に発見されました。これは、順番に、てんかん発作に関与するニューロンを安定させるのに役立つことが分かりました。



さらにケトジェニックの効果は糖尿病の治療と管理のためにも研究されており、研究では、ケトダイエットが血糖値を調節し、糖尿病の特徴であるインスリン抵抗性を低下させるのに役立つことがわかっています⬇️
https://www.diabetes.co.uk/keto/



ケトジェニックは血糖値を調整することに加えて、高血圧を減らし、血中コレステロール値を正常に保つの効果もあります。これにより、心臓の健康をサポートし、心臓代謝状態のリスクを減らします⬇️
https://naturalpedia.com/high-blood-pressure-causes-side-effects-and-treatments-at-naturalpedia-com.html



アメリカと韓国の研究チームは、扁平上皮癌(SCC)のマウスをケトン食療法にかけると、癌細胞が縮小したり死んだりすることはないが、肺癌と食道癌の進行を阻害することを発見した⬇️
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2211124719309246



ネイチャーコミュニケーションズでは、研究者は肺または食道のいずれかのSCCを持っていた192人の参加者からの血液サンプルを分析しました。また、比較のために、別の形態の癌である肺腺癌の120人の患者から血液サンプルを採取しました。




血液サンプル中のブドウ糖の量を測定し、それに応じてそれらをグループ化した後、研究者は肺のSCCがブドウ糖への有意な依存を示すことを発見しました。彼らはまた、高血糖濃度のSCC患者は、正常濃度のSCC患者よりも生存率が低いことを指摘しました⬇️
https://www.nature.com/articles/ncomms15503



研究者によると、特定の種類の癌細胞は生き残るためにブドウ糖を使かっています。つまり、血糖値が高いと、これらの異常な細胞が増殖し続け、腫瘍を形成することになります⬇️
https://naturalpedia.com/tumor-causes-side-effects-and-treatments-at-naturalpedia-com.html



肺および食道のSCCの進行を遅らせることに加えて、ケト食はまた、SCC癌細胞がマウスの腫瘍に発達するのを防ぐことも分かっています。



キム・ジョンファン助教は、ケトダイエットは健康な細胞に悪影響を及ぼさなかったと述べ、癌を治療するための安全で強力かつ持続可能な栄養学的アプローチであることを示唆しました。



さらに同氏はこのようにも述べいます⬇️
「この栄養学的アプローチが癌治療のパラダイムシフトを表していると信じています。ケトダイエット治療は、癌細胞を殺そうとする代わりに、血糖値を調節して癌の進行を防ぎます」


キム氏は、ケトジェニックは、薬物療法や人工治療法に頼るのではなく、病気に対する免疫細胞を強化しようとする免疫療法戦略と何ら変わりはないと付け加えています。



しかし、このようにケトジェニックは様々な効果がありますがデメリットもあります。



まず体のpH(酸塩基バランス)が崩れ、呼吸機能の低下、意識の低下、脱水症状。



カルシウムバランスが崩れ骨のミネラル減少、腎臓結石、尿路結石の発症。



偏った食品摂取による栄養不足やセレニウム、銅、亜鉛などの微量ミネラル欠乏などの栄養素・微量元素の低下。



ケトジェニックでは脂肪だけでなく、筋肉も分解されてしまいます。実際、ケトジェニック・ダイエットをしていると、体内のタンパク質(つまり筋肉)から400〜600 kcal/日のエネルギーを作り出していることがわかっています。



長期的にLDLコレステロール値が増加し心疾患のリスクになる可能性があります。



肝障害・脂肪肝・脂肪肝炎の発症。

これは脂肪を燃焼しているにも関わらず、肝臓に脂肪がたまるという不思議な現象が起こりますが、これは飢餓状態にも見られ、カラダがなんとかエネルギーを蓄えようとするカラダの防御反応として考えられています。



ケトジェニック・ダイエットでは体内の酸化ストレスが増加するという報告もあり逆にがんリスクが上がる可能性があります。



では何故ケトジェニックは身体に良いという報告と悪いという報告両面があるのでしょうか?



これは1つに人間とネズミを使った実験で一貫したデータが得られないことや長期的なデータがないなどまだ統一的な見解がなされていないことが考えられます。



しかし、確実に言えることは、ケトジェニック・ダイエットをやめる時にリバウンドが起こりやすいです。



何故なら飢餓に近い状態までカラダを追い詰めるので、普通の食事に急に戻すと、少ないカロリーであっても全てのエネルギーをカラダに蓄えてしまう状態になってしまうからです。


またそもそも脂肪を代謝できる状態なのか?というところも考えなくてはいけません。




まず脂肪の摂取量を増やしても消化吸収できているのか?



脂肪の消化吸収には膵臓から分泌されるリパーゼや脂肪を水に溶けやすくする胆汁酸が分泌されているのか?



またそれらの物質が作くられる材料はあるのか?



リパーゼのような消化酵素はたんぱく質、胆汁酸はコレステロールが材料になります。



そして脂肪はリンパ管の中も通るのでリンパの流れも滞りがないかなどを考えなくてはいけません。



リンパの流れに影響を与えるのは横隔膜、肝臓、鼠径管、下腿骨間膜の緊張、腓骨の可動性、下腿三頭筋の緊張、そして胸郭上口膜組織の緊張が大事かと思います。



胸郭上口はリンパが静脈角に流入する場所が近くにあるので胸郭上口周囲の膜組織が緊張していればリンパが静脈角に流入するのが妨げられる可能性があるので。



そして脂質を消化吸収できても脂質から脂肪酸からケトン体を作り利用できる状態なのかも考える必要があります。



まずケトン体代謝についておさらいする必要があります。



まずケトン体はアセト酢酸、D-ヒドロキシアセト酢酸、アセトンのことを言います。

そしてケトン体代謝は以下のようになります。



まず糖質がエネルギー代謝に使えない場合は脂質が使われますが、脂肪組織にある中性脂肪はそのままの形では使えないので脂肪酸になります。



脂肪酸はアルブミンに結合して肝臓に行きます。肝臓ではカルニチンシャトルという方法で脂肪酸が肝臓内のミトコンドリア内に入ります。



そして脂肪酸はβ酸化でアセチルCoAに変換されます。そしてアセチルCoAはヒドロシメチルグルタリル-CoAシンターゼ(HMG-CoAシンターゼ)によりヒドロシメチルグルタリルCoA(HMG-CoA)になります。



HMG-CoAはヒドロシメチルグルタリルCoAリアーゼによりアセト酢酸に代謝されます。



そしてアセト酢酸はD-ヒドロキシアセト酢酸かアセトンになります。

ここまでは肝臓内で行われる代謝過程です。


そしてアセトン酢酸やD-ヒドロキシアセト酢酸は細胞内に入いります。



まずD-ヒドロキシアセト酢酸は3-ヒドロキシ酢酸デヒドロキナーゼ及びNAD+によりアセト酢酸に結局代謝されます。


そしてアセト酢酸はスクシニルCoAのCoAをもらいアセトアセチルCoAになりスクシニルCoAはコハク酸になります。



アセトアセチルCoAはチオラーゼによりアセチルCoAになりTCA回路内に入りエネルギー代謝に使われます。



またコハク酸もTCA回路に入りエネルギー代謝に使われます。



このような代謝過程を受けてケトン体は合成されます。



ケトン体はTCA回路や呼吸鎖で処理しきれなかった脂肪酸がある場合に肝臓で合成されます。



ま特徴として水溶性なので輸送たんぱくなしで血管内を移動でき、血中濃度か上がると脳のエネルギー原として使えます。また心臓や腎臓、骨格筋の重要なエネルギー原にもなります。



つまりケトン体をうまく使うには、、


脂肪酸を肝臓まで届けるアルブミンが充足しているか?


カルニチンは足りているか?


そもそも肝臓がケトン体代謝できる余裕があるか?(消化や化合物の合成、解毒などの仕事で負担がかかってないか?)


水分量が減っていないか?


などを考えていく必要があると考えられます。



したがってこのような条件が整っていない場合にケトジェニックを実施するのは難しいかもしれませんね。


本日はここまでです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!