今日、勤務校の近くのコンビニに立ち寄ると、Annaという英語の歌が流れていました。この曲はビートルズのデビューアルバムPlease Please Meにも収録されていますが、彼らのオリジナルではなく、古いヒット曲のカバーです。

コンビニで聞いたのは、おそらくその原曲だと思います。JohnのヴォーカルでないAnnaを聞くのは初めてでしたが、こちらもなかなかイケてました。

...以下はその歌詞の一部です。

Anna
you come and ask me, girl
To set you free, girl
You say he loves you more than me
So I will set you free
Go with him go with him

(大意)
ねえ、アンナ
君は言いに来たよね
自由にさせてって
あいつ は俺よりも君の事を愛してるんだよね
だったら止めたりしないないから
行けよ、あいつと一緒に

実は太字の部分は、英語、日本語ともに二通りの解釈が可能です。

1.あいつは俺が君を愛するよりも、君のことを愛している

    = He loves you more than I do.

2.あいつは俺のことよりも、君のことを愛している。

    = He loves you more than he loves me.

歌詞の内容を考えると、ここでは当然1.の解釈になります。(2.と解するには、“he”がバイセクシャルで、“I”が“you”に嫉妬して監禁して、みたいなunusualな状況を設定する必要があります。)

振り返ると、私が高校生、受験生だった80年代頃までは、meを使った

He loves you more than me.

は2.の解釈になり、1.の意味にするためには主格のIを使って

He loves you more than I.

とする、と教えられていたように記憶しています。

改めて考えると、規範的な「格」による意味の違いが強調され過ぎていたんだなあ、と思います。

...ここで述べたことからは少し離れますが、meを中学校一年で「私を、私に」という意味だと習うことが、後に問題となる可能性があるかも?と感じることがあります。
 
つづく