230115 bonobo @o-east
大御所の公園は基本的にハズレがない。
好きなアーティストなら尚更。
それにbonoboは何度か観に行ったことがあり全て良かった。
なので今回も良いのは確実。
と言うことで行ってきた。
オープニングには前座の人がいるみたいなので1時間くらいあると想定して30分くらい遅れていった。
すると入場列が長蛇を成していて入るのに25分を要した。
ということは前座の人のdjは5分くらい聴けるか、と思ったらなんと2時間セットで1時間超聞くことができた。まあまあ長い。
o-eastはここ数ヶ月で結構行ったのだが、中に入るといつもより少し狭い印象を受けた。
見るとdjブースはステージを降りたあたりにあって、いつもは高さが5メートルくらいに位置にある照明が2メートルくらいの位置に低く降ろされている。
それが狭い印象に思わせているのだと思うが、いつもの半分くらいの空間のように思えた。
ステージ部分は観客が登れるようになっていてdjブースを囲むように観客がいるようなステージ構成になっている。
djは通常は祭司のような位置にいるので囲まれるようになってるのは珍しい。
でbonobo登場。
大御所のライヴだと前座の人の時とは空気がガラッと変わることが多いのだが今回もそうなった。
あれってどう言うことなんだろう。PAの人がなんかやってるのか単に力量差なのか。
クラブdjはつなげるだけの人と曲の原型を生かす人と曲を素材として別の音楽を作っていくdjの言う様式の皮を被ったライヴという3種類がいると思うがbonoboは後ろの二つ。
もしかしたら原曲は結構活かしているのかもだがい当方はは元ネタを知らないのでどちらでも同じこと。
で、最初にbonobo自身の曲で入ると会場が一気に湧く。
そのままの勢いでしばらくしてから多分別の人の曲を混ぜつつも追いついてきたところでまたbonoboの曲を使って会場をを再び点火する。
そのまま幻想的な雰囲気でキラキラした音楽で終わる。
コンポーザーのdjは周波数のバランスが自分の曲と似ていることが多い気がするのだがbonoboは低音では必要分をしっかり抑えつつも過剰になりすぎないように気を配りつつシェイカーなどの高音系のパーカッションは一つ一つのアクセントを際立たせつつ表に出てこない感じにしながらも存在感を刻んでくる。
低音さえ出せばいいんだろみたいなdjはちょいちょいいてだいぶつまらないのだがそう言うのとはbonoboは全く異なり、過剰に鳴らさないでいながらしっかりと会場を揺らし、いい感じに音を抜き差ししてくる。
低音が常に鳴っていたかと思うと今度は低音を完全に外しシンセのリフとパーカッションだけに絞り、今度はパーカッションを落としリフだけになる。
そしてリフを徐々に落としてから今度はバスドラがガッツリ入ってくる。そこにベースが入ったと思うと今度はバスドラを外し、みたいな展開が複雑に組み合わさってこちらをのせてくる。
照明もかなりかかっこよかった。
スモークを薄く張った空間に縦長のレーザーを打つと空間に板のような平面が浮かび上がりちょっとしたホログラムになる。
その縦長のレーザーを横に回すと今度はその板がぐるぐると回る。
そこにレーザーやステージ照明がミラーボールに反射するとなかなか近未来っぽい雰囲気が出る。
かと思うとdjブースの真上にある白い照明だけを明滅させて小さいクラブのアングラ感を出す。
それから逆光のようなオレンジ色の光と薄くスモークを流すことで夕暮れのような曙光のような雰囲気を演出する。
今日のbonoboの音楽は屋内ながらも音と照明で野外のような雰囲気を醸し出していた。
そう言う感じでdjを終えると、
djとしては珍しいことにアンコールが入り15分延長。
2時間45分のロングセットは飽きる瞬間がなくbonoboはアーティストとしてだけではなくdjとしても超一流であることを再証明して終演した。
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