260104 rockin'on sonic 幕張メッセ 

 

もともとこの次の日にアンダーワールドの単独公演があったんだがそっちは会場が豊洲ピットでキャパが3500人。

普通に考えてチケットが取れるわけがないし、取れたとしても確実に激混み。

アーティストの人気から察せられる集客を軽く下回るサイズの箱で行われるライヴは鮨詰め状態になることは経験的に知っている。

o-eastでスクエアプシャーがあった時もアメリーレンズ(ベルギーのDJ)がきた時も明らかなオーバーキャパシティで軽く地獄だった。

だから豊洲ピットもきっと地獄だろう。

それでもアンダーワールドだしアルバム出たばっかだし観たいなーとか思って検索してみたらこのフェスが前日にあることを発見。

フェスでのアンダーワールドの尺は1時間だがフェスだから仕方ない。

会場も幕張メッセだし鮨詰めまでは行かないだろう。

ということでチケットを買った。

出演アーティストにトラヴィスとかペットショップボーイズがいるし、そっちはそこまで好きでもないがついでに見るにしては豪華だし。

 

 

で当日。幕張メッセに入ると張り紙があった。

 

ペットショップボーイズの人が体調不良で急遽キャンセル。トラヴィスが終わったらそのまま終幕

 

おっとまじか。

ちょっとみてみたかったんだけどな。

例外的に返金を受け付けると書いてあったがもう少し早く言えよ。

多分だけど知らずに会場に来た人かなりいるぞ。せめて前日に言ってくれ。

(後で知ったが)キャンセルが決まったのは数時間前らしく、いやでもヘッドライナーがキャンセルってどうなんよ?

おそらく主催としても完全に想定外だったんだろうから主催は責められない。

ペットショップボーイズも体調不良なら仕方ないが、もしこれが已むを得ないやつじゃなくてかつてのビヨンセが言いそうな理由だったらクソアーティスト認定だぞ?

とか色々思ったが当方としてはアンダーワールドが観れるなら文句はない。

 

そんなことより奥から聞こえてくるジャストマスタードの音がかなりいい感じだから聴きたい。

 

 

JUST MASTARD

というわけで会場に到着。

シューゲイザーみたいな感じでかなりいい。音もかなり好み。

もともと名前も知らなかったアーティストなのだが音を聴いたら良かったので開演の時間に合わせてくることにした(ジャストマスタードはフェスの1番目にやったアーティスト)。

と思っていたが30分遅れて着いた。

でも多分1時間やるんだろうし半分聴ければいいか、とか思っていたが当方がぎりぎりで聴けたのがラスト曲だった。

ばかな、と思いタイムテーブルを見ると何と30分枠。

まじかよ。

30分のためにアイルランドから来たの?

前後に単独公演もないのに?

もうちょっと枠をあげてよロッキンオン。

それともジャストマスタードの意向か?

 

知らんけどもっと聴きたかった。

 

 

このフェスは会場が二つありそれぞれのアーティストは時間が被らないので理論上は全部観れる。

しかしそれをやると場所取りの関係で全てを後ろの方で見ることになってしまう。

なので観たいアーティストがいるなら二つ前のアーティストが終わった少し後に場所取りをする必要がある。

とはいっても当方が観たいのはアンダーワールドだけなので他のアーティストは全てそこそこ後ろの方でいい。

 

ということでジャストマスタードの会場から次のニーキャップの会場へ移動。

 

KNEECAP

dj+ラップの三人組のユニット。

話題騒然のアーティストが初来日!とか書かれてたけど当方には特に刺さらなかった。

当方はこの手の音楽はほぼ聴かないのだがそのせいか他の同タイプのアーティストの違いがわからなかった。

途中のMCで日本語で「アザス!アザス!( thank youの意味)」と言っていたのは面白かった。

使いこなしてんじゃん、ニホンゴ。

 

 

BLOSSOMS

七人組のスタンダードなロックバンド。

ツインドラムだったが特に音に特徴は感じなかった。

PAが良かったのかベースの音とバスドラの音はすごい良かった。

ちゃんと腹に、内臓に響く感じのいいベース。

 

 

ずっと真夜中でいいのに

ひどかった。

いや歌も演奏もかなり良かった、というかクオリティが高かったのだがPAがかなりダメだった。

高音が響いて耳に痛い。

イヤープラグ(耳に痛いところだけ削る耳栓)をつけても貫通してくる。

会場から出てもまだうるさい。

このアーティストの名前は知っていたのでちょっと聴いてみたかったのだがこれではダメだ。

会場から出てしばらくするとピアノの演奏が聞こえてきた。

まらしぃ氏の演奏ような気がしたので会場に戻って聴こうとしたがやっぱりダメだった。

音がひどい。

狭い箱用のPAをそのまま音量を大きくしただけじゃないか?仕事が雑。

 

あと映像もダメ。

いや映像自体のクオリティは高かったのだが、悪い意味で高すぎた。

それ単体で映像として成り立つような映像でいい感じに加工してある。

一方で撮影元であるステージはなんかしょぼく、印象としては映像撮影現場の舞台裏を映している感じ。

スクリーンは映像の左右にひとつづつあるのだが明らかにそっちの方がハイクオリティ。

ステージとライヴの主従が逆。

後で映像を売るつもりなんじゃないか?ライヴレコーディングとか言って。ステージを犠牲にして?

ひどいな(知らんけど)。

ファン層を考えるとライヴより映像の方が需要がありそうだから売り方としては正しいんだろうが、そういうのは他所でやってくれ。

客も少なかった。

素材のクオリティは高いのだがこのフェスにいるべきアーティストではない。

 

そう言えばこんなMCがあった。

「メシも食わずに私のライヴに来てくれてありがとう!

自惚れるな、断然メシの方が優先順位が上だわ!

店員に可愛い女の子が多くてご飯も美味しいフェス飯に貴様が勝てると思うな。

 

 

で幕間。

真夜中でいいのには途中で出てきたので時間があった。

一番近い時間帯にはWOLF ALICEがいるがこのアーティストはほぼ知らない。

興味はあるがアンダーワールドの場所取りをしたいのでスルーした。

人気はあるらしいので後でチェックしてみよう。

 

そういうわけで真夜中でいいのにが終わって少し経ったタイミングでアンダーワールドの場所取り。

かなり昔にアンダーワールドが幕張メッセに来た時はほぼ最前列で観たのだがステージがかなり高い位置にあってライヴが終わった後は首が痛かった。

なので首が痛くならないあたりの距離で場所を取る。

そのくらいの位置なら余裕を持って確保できた。

最前列は埋まっていたが元々そこを確保する予定はなかったので問題なし。

そこで開演までしばらく待った。

 

アンダーワールドの開始は17:25分からだった。

その時間に舞台袖から人が歩いてきた時は会場が沸き立った。

しかし見るとそこにいるのは一人で、しかもアンダーワールドのどちらでもない。

主催の人らしい。

その人が話し始めると会場が静まった。

 

「アンダーワールドのお二人はもう準備ができているんですけどWOLF ALICEが遅れた関係で10分押します。

 

そういうアナウンスかー、まあ押すなら仕方ないか、と思っていたところに主催はこう続けた。

 

「ペットショップボーイズが急遽キャンセルになったことを受けてアンダーワールドのお二人に長くやってくれないかと相談したところ、快諾してくれました。60分セットだったんですが、それが80分になりました!

 

大歓声が上がる。

嬉しすぎ。

ペットショップボーイズがキャンセルになって別のアーティストが入ることもなくトラヴィスが終わったら終幕だときいて、だったらアンダーワールドが長めにやってくれないかな、でも無理かなーとか思っていたところに本当に長めにやってくれることになった。

大興奮。

ナイス采配だロッキンオン、そしてアンダーワールド!

ペットショップボーイズとそのファンには悪いがキャンセルになってくれてありがとう!

 

 

UNDERWORLD

そこから待つこと約10分。

会場が暗くなりコーラスの和音がロングトーンで鳴り始める。

dark trainのイントロだ。何度かこの開幕で始まったアンダーワールドを観てきた。

否が応でも期待感が高まる。

ステージは薄紫色の照明が暗くついていて横のスクリーンとステージ奥の映像は線路が高速で走り続けている。ステージ袖からアンダーワールドの二人が歩いてくる。

会場は歓声で応える。

二人がセットの前に着くとドラムが入る。

CD音源ではたしかシンセの和音によるメインのリフが入ってからドラムが入る構成だったと思うがまずドラムから入った。

臓腑に響くキックの音が体を揺らす。

何度も変化を加えながらドラムは続き、しかしメインのシンセリフはなかなか現れない。

めっちゃ焦らすじゃん!

しかしそれがいい!

そこで焦らし切ったところでドラムが消えて代わりにシンセのリフ。

やばい、カッコ良すぎる。

そしてシンセのリフが続いたままドラムが始まる。

会場は再度燃える。

 

その勢いのまま別の曲に入った。

two months off。

まじか。

この曲がまた聴けるのを楽しみにしていたがまさかこんなに早く来るなんて。

多幸感がやばい。

次は落ち着いたの来るか?と思ったが来たのはなんとcowgirl。

なんてこと、ファンを悶絶しさせる気か。

トップクラスに盛り上がる人気曲を3連続とか何を考えているんだ、最高すぎだろ!

その次は流石に少し落ち着いて最新アルバムストロベリーホテルからの曲。

いや、確かにこれまでの3曲に比べたら落ち着いているが、この曲はこの曲でやばい。

曲名は忘れたが元は地味目の曲。しかしここでは腹に響く四つ打ちのリズムをしっかりと聴かせてくる!

ただの四つ打ちでアンダーワールド以上にかっこいいアーティストはいないんじゃないか?

そしてその四つ打ちの隙間にスパイスとしてシンセが入る。

並走する轟音。

隙がない。

 

そこから知らない曲とかking of snakeがかかったり、pearls girlの断片がかかったりしながらライヴは続く。

だれるところが全くない。

アンダーワールドはこれまで5-6回観てきたがベストアクトなのでは。

 

ビジュアル演出も完璧。

曲を飾るかっこいい映像が流れたと思ったら横には青いレーザーが順に発せられる。

ステージ奥からは帯になった光が左から右へと小刻みに震えながら滑走する。

ステージを暗くしておいてキメの音が入る時だけ強いフラッシュが入ったりスポットライトが瞬間移動するように回転したりする。

映像があるときは照明は控えめに、照明が暴れるときは映像を消すなど映像と照明が競合することなくうまく切り替えてる。

他のアーティストではこのタイミングで映像いらないよねみたいなことは本当によくあるのだがアンダーワールド(というかtomato?)にそんな穴はない。

 

音も単なる音ではない。

低音は体にしっかり響くしハイハットなどの高音も会場を埋め尽くすようにあえてリバーブに溶かしている。

曲をつくる時って低音の扱いに慎重になりやすいのだがキックが鳴っていないときはベースだけでメロディを鳴らすような攻めたことも必要かもしれない。

アンダーワールドはそういうことのお手本(というにはレベルが高すぎるが)を魅せてくれる。

そういうかんじで進んでいき、一瞬MCが入ったと思ったらオレンジ色の光と共にborn slippyのイントロがはいる。

アンダーワールドのtwo months offでは

 

 you bring the light ,

 you bring the right

 

と歌っているが、こっちのセリフだわ。

born slippyは光をもたらす。

当然会場は狂乱する。

born slippyはところどころドラムだけのパートがあるがそのタイミングではvjに虹色の映像が走る。

ゲーミングカラーという表現も可能だが、いや不可能だ。あれはそういう安っぽい表現て片付けていいものではない。

ここに来て多幸感は絶頂に達する。

 

そしてそのまま暗転し、スクリーンにはunderworldの文字。

アンダーワールドの二人がステージの前に出てきて観客の歓声に応える。

いや、なんか終わりっぽい雰囲気出してるけど多分いまって60分くらいでしょ?後の20分はアンコール扱いかな、とか思っていたらそのまま終幕した。

あれ、おかしいな、80分経ったわけないし、と思って時間を見たらなんと80分経っていた。

ばかな、早すぎる、、、。

 

 

TRAVIS

クラシックロックの大御所。

アコースティックギターを中心に1曲づつ丁寧にMCを交えながら観客を巻き込みながら丁寧にライヴが進んでいた。

クオリティは完璧で安定している。

ペットショップボーイズの急遽キャンセルを受けて1曲追加でやってくれるとのこと。

ただ当方はそこまで興味をそそられる音ではなかった。

最後まで聴くのもありだったがそれをやると帰りの電車が混みことになるので途中で帰った。

当然というか、会場は後ろの方までそこそこ高い密度で観客がいた。

さすがだよな、トラヴィス。

 

 

という感じでフェスを満喫した。

何よりアンダーワールドが最高だった。

他のアーティストは、まあよかったよね、という感じだったがアンダーワールドに関しては圧が違った。

別格、この2文字がふさわしい。

最高の年明けライヴだった。

来年の開催も期待!

 

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