名盤。
誰もが思い出に残るアルバムをお持ちであろう。
例えば、学生時代の恋愛を思い出すアルバムであったり、仲間と聞きあさったアルバムであったり。
ボクもそれ程ないけれど、あることはある。
ボクが音楽っていいなって真剣に思い出したのは意外と遅く、高校…いや卒業してからの方が正式に言えばハマッたのかもしれない。
それまでは、テレビやラジオで耳にした音楽しか興味はなかった。
無論、調べまくって聞いた記憶もない。
それ程音楽に精神的娯楽を感じていなかった。
しかし、洋服が大の好物であった私は、学生時代から古着にのめり込んだ。
ちょうどリーバイスのビンテージジーンズが流行った頃で、街の古着屋さんでは福沢諭吉さんがいったい何枚いるねんと言いたくなるくらい高額だった、まさに古着バブルの全盛期だった。
もちろんお金のないボクは、ポカ~ンと口を開けて羨ましそうにケースを覗き込んでいた。
ビンテージ特集のある雑誌は買いまくり歴史について調べまくった。
特にジーンズとスウェットトレーナーにはまったボクは、まだ買えそうなスウェットと、赤耳や66と呼ばれるビンテージジーンズや、リーバイス以外で買えそうなリーやラングラーのビンテージモノを探していた。
そんなこんなで調べていくと、素材やブランド、ディティールまでも凝りだしてくる。
特に凝ったのは、ジップだ。
ジップにも歴史があって、レアなアイテムにはレアなジップが付いている。
ジップを見ては友達と「うわっ、これタロンジップついてるで!!」「クラウンジップだ!!」なんてはしゃいでいた。
そんな買い物のついでにCD屋さんに行った時の事。
そこで目にした1枚のアルバム。
ボク「うわっ、このアルバム、ジップついてるで。」
友達「しかもこれ、タロンジップや!!」
2人「スゲーーーーーッ!!」
ジャケットやジーンズ、シャツにしか見なかったタロンジップが、アルバムについているではないか。
そう言えば、以前にローリングストーンズのアルバムにはタロンジップが付いていることを雑誌で見た事があった。
「STICKY FINGERSやん。」
雑誌で見た記憶を思い出して、2人は言った。
曲名よりも、どうやってこのジップは付いているのか、とか何年代のジップなのかとか、舐め回す様に見ていた。
あいにくそれはレコードではなく、CDだった。
その時はそれで盛り上がって終わったのだが、それから8年後くらい、今から2年程前にその友達がアメリカ土産を買ってきてくれた。
「絶対テンション上がるで~。」
と言われ、見せられたのがSTICKY FINGERSのレコードだった。
ストーンズのCDはそれ以外にいくつか持っているが、それまで忘れていた、STICKY FINGERSがあった。
当時より音楽も詳しくなり、古着熱は健在までも音楽熱も上がっている今のボクが見たのは…。
やっぱりジップだった。
「コレはタロンと違うな。」
それはタロン社のジップではなく、CORT社というジップだった。
このアルバムには、何種類ものジップが存在する。
また、ジャケ全体がカッコいいんです。
タクシードライバーのデニーロやイージーライダーのポスターと同じくらいカッコいい。
それから、音楽の話も混ぜて「STICKY FINGERS」について話した。
別に今となれば、レコ屋に行けばSTICKY FINGERSは見つかる。
意外と盲点を突かれた土産モノだったおかげで、懐かしい気分になれた。
今ではその友達と、どれだけ相手のテンション上げられるモノを土産として買って来れるか合戦してます(笑)
で、気になる中身は?
…もちろん、GOODですっ!! おわり。
あぁーーーっ、今日その友達誕生日だぁ。
また、何か買わねーと(笑) ←これマジで今気付いた。
Rolling Stones / STICKY FINGERS
ストーンズ最高傑作との声もある、「古き良きアメリカ」を感じさせる、1971年のアルバム。
個人的には#1、#2もさることながら、#6.Bitch が好きです。
