「バンズ ヴィジット」 | 未知。読み専ではいられなくなった

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結局出戻り?!で折角始めた感想記録、こっちで書いていくことに………




書いていなかった 一年以上前になってしまったあの幸せの時間


 大阪公演全部観ました。っても4公演なんだけど😅


今でも 浜めぐ(ディナ)さんの歌うメロディとか 流れるよ。流石に 役名とか忘れてきてるけど、プログラム有るからね。また浸れるよ。
 もうね、「音楽隊」をね 中東音楽を奏でられる本物さん方が一緒に劇中参加の演目なんて、美味し過ぎるでしょ!一列目目の前で聴けたし🎵
    太田惠資(おおたけいすけ)さんという凄い方も知れた。私的観どころき聴きどころになった太田さん。バイオリンは言うまでもない、実は電話の場面の返事だけのアラビア語、あそこめっちゃ好きで。

    期間中、楽隊役の皆さんや関係者さんが、現地の情報とか思い出をちらりちらりと呟きに混ぜてくださってて、重要な事も知れましたよ。この物語の発端、行き先を間違える原因。エジプトからイスラエルに来た楽隊。英語は何とか出来るけど……。「ペタハ·ティクヴァ」に行きたいけれど、よく似た名前の町「ベイト·ハティクヴァ」とどっちに行きたいのか確認されて、やっぱり言葉がよくわからない。これって、同じ音にしか聞こえないかららしい。なんと、アラビア語には 「P:ピー」の音の認識が  無い! らしい!!うひょーー、そうだったのか😲😲成る程成る程!!
これは凄い収穫だったなぁ。(因みに、これはプログラム内の記述ですが、ペタハ·ティクヴァという町は『希望の戸口』という意味で実在する町、舞台となるベイト·ハティクバは架空の町 ということです。)

    舞台を観に行く前に一応元の作品、映画を観ておきました。映画は別にミュージカルではなくて、静な感じの不思議な雰囲気の小作品という感じだけれど、成る程刺さる人には刺さるんだろうな  というか、妙に記憶の何処かに残るというか。楽隊の隊長の顔と、ディナの顔が残ってるなぁ。まあ、二回観たけど。

    ディナは    この町で淡々と生きてる。そこに非日常な彼らが…彼(楽隊の隊長トゥフィーク:風間杜夫)がやってくる。 始めは 多分、非日常的な出来事と目の前の退屈しのぎにもなるお客との時間を楽しんでみようと思った位かもしれない。でも 人生の色々を経てきた彼の音楽(と言ってもただの歌)を聴いたりしてて   テレビで聴いてた音楽、映画で心浮き立って夢をみていた子どもの頃のあの感覚を思い出したんだよね。   複雑な歴史を繰り返している背景の中   希望も刺激も何も無くただ過ごしているこの日常から   ひととき夢の世界に居れたんだろうね。浜めぐディナによって繰り返し歌われるメロディは 場面によってその時の感情が溢れてくる。

     『ウンム·クルスームとオマー·シャリーフ
     私たちも踊った  ジャスミンの風の中
     ウンム·クルスームとオマー·シャリーフ
     忘れない  あのジャスミンの風
     ウンム·クルスームとオマー·シャリーフ』
     

      部屋に戻ってきて。その夢のような一日がもう終わってしまう。虚しいと気付いてしまった日常に戻ってしまう……。無性に人肌が恋しくなる心情。カーレドはそれを同じだけ感じ受け取ってしまう位には優しいヤツなんだよな。あそこは切なかったなぁ。

   ディナの心を虚しくした原因の一つにさ、大輔サミーがおるわけさ。サミーって、綺麗な奥さんいて、可愛い赤ん坊もいるのよ。でもディナと不倫してるわけよ。ディナが行け付けのレルトランに家族で楽しそうに食事に来るわけよ。ディナはわざと声をかけるんだけどね、この、サミー夫婦の空気の変化を観るのが楽しかったね。大輔サミーは客席から表情も見える角度。始めはあのとっても優しい素敵な笑顔で 赤ちゃんや奥さんに話しかけてるわけさ。ディナがわざと声を掛けてきたあとは………😅😅。奥様役の友部柚里(ともべゆり)さんはお顔はそんなに見えない角度なんだけどね、まあ 怖いよwアセアセ。素晴らしかったよ。だから   レストランを出てディナとトゥフィークがベンチでめちゃくちゃいい雰囲気で楽しくお喋りしてる所に  メチャメチャ激おこプンプン😠💨で雰囲気ぶち壊しに怒鳴り込んでくるサミーよ。でな、大ちゃん、セリフの殆どが  ヘブライ語なんだよ、日本語セリフはほんの少しなんだよ、あとは歌は日本語歌詞だけど🤣ひゃー、大ちゃん、お疲れ様、凄いね、大好きだよ!(←?!😆)ヘブライ語で口喧嘩させられるんだよ。浜めぐさんもお疲れ様!

    そうだ、大ちゃん、この  サミーっていうクズ男と、もう一つしてた役が、ローラースケート場のDJ。後ろの方で遊んで…いや、盛り上げ役してたよ。大ちゃんってわからないような顔が隠れるくらいのサングラスとか格好ででもめっちゃ大ちゃんな動きでやってたよね。
    
      皆さんの場面、其々が素晴らしかったなぁ。イリス(エリアンナさん)とイツィック(矢崎  広さん)夫婦とアヴラム(岸祐二さん)のお家でのエピソードでも凄く泣かせてくるし。作曲が全然進まないクラリネット担当シモン役の中平良夫さんはブラバン経験者だそうで、これまたバッチリはまり役ってわけでしたね。ちょうどこの頃NHK BSで再放送されていた朝の連続ドラマにご出演された回があってこれも楽しい偶然でした。

    こがけんさん扮する電話男。最後にこの人でがっつり気持ち持っていかれるの、チクショーって位、お見事でした。

     カーレド役新納慎也さんはね、なんか、本場ブロードウェイで観て劇場を出て直ぐに事務所に?役の予約を宣言したらしい😆。私が感心したのは、楽器。舞台稽古始まるひとつき以上?前から楽器の練習してたって。レクとトランペット。舞台が終わった後、楽隊の皆さんで少し演奏してくださるんだけど、レクのソロも新納さんやるんですよ!がんばっていらしたなーー。偉い!大阪1日目なんてほんとにバッチリでびっくりした。めちゃ拍手したよ。


     面白かったことに、この頃ね、NHK-FMの番組青春アドベンチャーで大ちゃんがアラビア人の役で出る放送があってだな✨まあ、さすがに台詞は日本語なんだけど。(収録は数ヶ月前だけどな)中東祭りな大ちゃんとそのオタク達であった。


   (中村小夜(さや)先生、この放送で大ちゃん沼にハマッてくださったんすよー。ヒヒヒ。とっってもいい作品だった。けどこれはまた別の機会に。)

#渡辺大輔#バンズ·ヴィジット