私の母は熊本出身だ。
熊本でもとても山奥で生まれ育ったらしい。
水洗トイレもこの20年ぐらいまえにようやくできたと言われるほど山奥だそうだ。
山奥すぎて私は一度も連れて行ってもらっていない。
母は5人の姉妹の末っ子で、長女にいろいろと面倒をみてもらったそうだ。
昔の九州のだんなは亭主関白で、母のお父さんもそうであり、お母さんは常にだんなさんの世話につきっきりで子供の面倒は子供同士でしているのが当時はあたりまえだったそうだ。
本当に山奥だからジブリの森のように何か不思議なことが起こってもおかしくない。
母の一つ上のおばが家に来たときにいつも聞く当時のおもしろい話がある。
母たちがまだ小学生の頃、母のお母さんはいつも朝、家から少し離れた川縁にいつも水をくみに行っていた。そして時々見たそうだ。
カッパを。
おばの話では
おばあちゃんが川に行くと川縁に小ガッパが足をぶらんぶらんしながら座っていたそうで、おあばちゃんはそっと木の陰から見ていたけど、小ガッパは気配を感じて川に入って行ったそう。
おばさんはおばさんで何百メートルも離れているお隣さんにおまんじゅうを届けようと一人で夕方向かっているときにカッパにつけられて、いつの間にやらまんじゅうを一つとられてしまったそう。
あなたは信じますか?
私はその話をもう何十回と聞いているけど、面白くておばが来る度に聞いている。
カッパ・・・。ちょっと怖いけど見てみたい♪