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が気になって仕方がない質だから」

 少しだけ罰が悪そうに窓の外へ視線を逃がしたガイストはその先に教会の真っ白な壁を見つけ、それを指差した。

「教会の壁も汚れ一つないだろう? 毎日の朝昼晩と深夜に磨くからだが、あれは教会の者が行う。きれい好きは僕らの職業病でもある」
「何でそんな面倒なことを」財布 かわいい

 必要な労力を思ってラゼットが呟く。想像するだけで疲れてきた。
 ガイストは数度瞬きして驚きを表現すると慎重に口を開いた。

「ラゼットさんは信者ではないのかい?」
「そう珍しくはありませんよ。街とは違って村には教会がない場合が多いですし、街の住人ですら三割くらいが教会信者ではありませんから」
「嘆かわしい限りだね。そうしてまた人間は過ちを繰り返す」

 ガイストが吐き捨てる。遅れてラゼットの前だということに気付き、頬を掻いた。

「世間話はここで終わりにしようか。本題に移ろう」
「浮浪児たちの薪が奪われた事件についてですよね」

 そらっとぼけるラゼットにガイストはため息をつく。

「違う。オガライトについてだ。分かっているのだろう?」

 やはりそうかと、ラゼットは喉まで来ていた文句を飲み込む。どいつもこいつも仕事を増やしやがって。

「ラゼットさんを教会で預かって拘束し、その数日間で村を手中に収める。そういう計画だった。君さえ封じてしまえば村に知らせを送る者がいないからね。実際、君はうまく切り抜けたと思うよ。伯爵の決定に反対するだけでも凄い勇気だ」

 小馬鹿にするように小さく拍手するガイスト。

「教会は人を見殺しにしないそうですから、勇気を奮い起こしました」

 浮浪児たちの薪が奪われた事件の現場にラゼットが居た、その事実を知っているなら通じるだろうと皮肉を返す。
 しかし、ガイストは余裕の笑みでかわした。

「頼りにしてくれるのは嬉しいね。だが、君は一つ勘違いをしているようだ」

 両手を肩の高さに挙げて首を振り、呆れ声を出す。余裕の笑みは見下すような瞳が加わり嘲笑へと変じた。

「『殺しの魔法使い』という話を聞いたことくらいあるだろう?」

 ガイストが口にしたのは世界中で語られる御伽噺の一つだ。
 ラゼットも昔、聞かされたことがある。

「史上初の人殺しの話ですよね」
「そうだ」

 ガイストは大仰に頷く。ハンドメイド 財布

「本来この世界は同族を殺すことができない世界だった。犬は犬を、鷹は鷹を、鮫は鮫を、人は人を殺せない世界だった。しかし、神の造ったこの掟に不満を持つ魔法使いがいた。そいつはどうしても人を殺したくて仕方ない。その歪んだ願望を叶えるために研究し、ついに殺しの魔法を生み出した。かくして同族殺しが可能な世界が訪れた。殺しの魔法は今も効力を失わず、人は同族で殺し合いを止めない。これ以上、世界を改変させないためにも魔法は駆逐するべきだ。だから僕ら教会は人を殺さないし見殺しにもしない。改変される前の世界の掟が神の望みだからだ!」

 ガイストは演技がかった口調で教義を語り、ラゼットを睨んだ。

「……ただ、例外はある」

 ぞっとする程に低く、冷気をまとった声だった。
 ラゼットは思わず身を固くする。
 冬風だけが原因ではない寒さに肌が泡立つ。

「魔法は駆逐すべきだ。神の掟に違反する魔法使いも同様、つまり殺すべきだ。この改変された世界に飼い慣らされ堕落した者も殺すべきだ。僕は魔法使いも堕落した者も人とは認めない」

 窓辺から体を離したガイストはゆっくりとラゼットに歩み寄る。

「ラゼットさん、信者ではない君は果たして人間かな?」

 ラゼット

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