ありがとうの数だけ人は優しくなる。 #14-5 | けんた社長のひとりごと(ALS患者の日記)

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2019年3月に筋萎縮性側索硬化症(ALS)の確定診断。それからいろいろありました。これまでのこと。これからのこと。今起きてること。中年おじさんが話します。

ありがとうの数だけ人は優しくなる。 #14-5

ALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断されたのが2019年3月、それから約4年、人生は大きく変わりました。生活のすべてがベットの上になりました。ALSと診断された頃は、まだ身体も動けていて、すべて自身でやることが出来ていました。足を動かすことが重くなり、歩くことがぎこちなくなってきてから、杖、自走式車いす、電動車いす、電動車椅子(電動背もたれ機能付き)、介助式車いす(電動背もたれ機能付き)となり、下肢、上肢はほぼ動かなくなり、車椅子を操作することはもちろん、移乗の全介助が必要になりました。また、車いすを押してもら必要になりましたし、体幹も弱くてリクライニングも必須になりました。。

特に上肢が動かなくなったことにより、人としての機能が大きく失われることになるとともに、今度は人の手を借りる事がどんどんと増えていくことになりました。特に生きるための機能を他の人に介助してもらうようになり、今では何もかもを他人にお願いする状況です。

当たり前に出来た事が徐々にに出来なくなり、機器を使って補うことも出来なくなってしまっています。

当たり前のことことができることの大切さを感じています。

妻をはじめ多くの人達に支えてもらって生きています。

生かされているという表現でもあります。

むしろ、そちらの方が正しいんでしょう。

そして、支えてくれている方々に感謝。

 

心から感謝です。

 

24時間365日、生きることを100%他人に頼っている。

まるで新生児と同じだと思います。

 

人生50年自身も家族も心身ともに健康体できたから余計に助けられ生きていることに感謝するんです。

 

これからの人生をどうしたいか否か抜きにして、今の現実と支えてくれている皆さんに、心の底から、ありがとう。と言うようになりました。ALSになったことで「ありがとう」の持つ言葉の本質を少しだけかもしれないですが理解したのかもしれません。

 

そして感じるんです。

 

「ありがとうの数だけ人はやさしくなれる」

 

(このブログについては、自分の対応できる範囲の中で書かせていただいております。そのた

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