食べることは出来なくなったけど、外食 #14-4 | けんた社長のひとりごと(ALS患者の日記)

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2019年3月に筋萎縮性側索硬化症(ALS)の確定診断。それからいろいろありました。これまでのこと。これからのこと。今起きてること。中年おじさんが話します。

 

食べることは出来なくなったけど、外食 #14-4

ALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断されたのが2019年3月、それから約4年、人生は大きく変わりました。生活のすべてがベットの上になりました。

祝日に娘家族が来て出かけることになりました。妻、娘、娘の旦那、孫、自分、いっこう5人で。まずは、孫の洋服を買いに行って、その後に近くの飲食店へ。

自分は病気の進行による嚥下障害で一年三ヶ月ほど前に食べる機能を失ってしまって、栄養や水分、薬の摂取は胃ろうからで、経管栄養剤を注入しています。

だから、私は食べません。

行ったお店は焼肉屋さん。

なぜか私の提案で決まりました。娘も娘の旦那も若いし焼肉好き、妻も。行きたい店はあるんですが個人店でバリアフリーでないので、以前車椅子で行ったことのある所に行きました。まだ、個人店はバリアフリーでないところが多いですね。

 

今はもう食べることが出来なくなってしまったんですが、不思議なことがあるんです。

自分が食べたいわけでないのに。

 

食卓を近くに感じたいんです。

匂いを感じたいんです。

食べている人の笑顔、喜びを感じたいんです。

 

別に羨ましいとか、食べれなくて悲しいとか、全くないんです。

 

だから、一緒に外食するし、家族が食べるためのお取り寄せも楽しんで選びます。

 

病気になって食べる事が出来なくなっても、時間が経過する中で、食に対して感じることが微妙変わりました。自分は食べなくても、食は周りを幸せにするんです。本当に実感します。

 

 

(このブログについては、自分の対応できる範囲の中で書かせていただいております。そのた

め、自分を含む個人、法人、団体、組織、などの特定につながるような情報は記載しておりません。ご了承ください。そのため、わかりにくい内容になる場合があります。)