再生できる会社、できない会社
再生できる会社、できない会社
の判断はいろいろだが、おおまかに目安というものがある。
それでも
「資産をもつことによってつぶされた会社」の企業再生の可能性は
きわめてかんたんに判断がつく。
「資産をもつことによってつぶされた会社」とはいったい何なのだろうか?
現金も銀行預金も不動産も資産なのに、これをもつことによって破たんするとはどういうことなのだろうか? と思うだろう。
もちろん現金や預金ならいくらあっても問題ないのだが、
不動産や、利益を生み出すための材料・商品、機械などが問題なのだ。
これらは 価格が下がっていくものだ。
べつに自己資金で事業をしていれば何も考える必要などないのだが、
これらの資産をB/Sの左側にもつということは、資金調達の方法として
B/Sの右側に借入金が発生することを意味する。
そしてこの大きさ・バランスが悪い状態だと、
売上の減少とか、売掛金の回収困難とかこげつきなどによって
いっきに倒産・破たんへ向かうことになるのだ。
これらの会社のB/Sはこのような形(下記)をしていることが多い。
多額の借金をして固定負債がふくらんでしまったが、
資産価値が下がり、結果として
固定資産<固定負債
となってしまったケースだ。
それでも
流動資産と流動負債のバランスは悪くない。
この会社は 工場などの固定資産とかを購入しなければ
儲かって、B/Sもよかったはずなのだ。
かくして、再生では
いかに固定資産なしに事業をたてなおすかを考えることになる。
上図B/Sのような会社なら内容にもよるが、
銀行借り入れの返済が遅れていても、利払いさえできなくても
再生の見込みはあるのだ。
希望は捨てないことだ。
ただし上記のようなB/Sの会社でも
東京都内とか、大阪市内の企業・工場なら 再生のハードルは高くなる。
どうしてだかおわかりいただけるだろうか?
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