「しょうがないね、うちのお姫様は。すぐにご機嫌斜めになってしまう」オメガ オーバーホール
「どうしてここにいるのですか、このウスラトンカチ。まさか助けたつもりですか?」
「いやいや、そこまで傲慢なつもりはないよ。それに助かったのはどちらだったのか」
ドゥームがちらりとラインとインパルス。それにレイヤーの方を見た。彼らはドゥームを油断なく見ていたが、何を言うわけでもない。
ドゥームもまた何を具体的に言うわけでもなかった。
「これはボクの個人的な考えだけど、まさか君達だってあのオーランゼブルの協定を一生続くものだと考えてはいないだろう?」
「どうかしら」
「はぐらかすならそれでいいさ。ボクはあんなもの一時的以外の何者でもないと思っている。だから仮にその協定が破られてしまうならそれでもいいわけだけど、それはこんな場面じゃふさわしくないだろう? もっとやるなら互いに準備が整ってからじゃないと、お互いに困るはずさ。盛り上がりにも欠けるしね」
ドゥームがウィンクを混ぜながら愛嬌たっぷりに語るが、アルフィリースを始めとして誰もが返事をしなかった。どうドゥームの言葉を捕えるべきか、どう返事をするべきか。誰も明確な答えを持っていなかったからだ。
それでも初めに言葉を発したのはアルフィリース。
「とにかく、ここではやり合う気はないってことね?」
「さっき言った通りだよ。こんな中途半端な場面じゃ面白くない。やるならもっと大々的に、ね?」
「それなら私達もこの場は引くわ。もうこの都市に用はないの」
去ろうとするアルフィリースを意外そうに、ドゥームが引きとめる。
「おいおい、難民を助けないのかい? まだ一杯この都市から逃げ遅れてるぜ?」
「勘違いしないで。私は正義の味方でも慈善事業家でもないわ。それに自分達の力もわきまえているつもり。ここで私達がさらに都市の奥に分け入って救済活動をしても、きっと結果は変わらないでしょう。この一連の流れを仕掛けた者は、私達が今介入した所で何もできないことを知っている。それは貴方だって知っているはずよ。そうなんでしょう?」オメガ 時計 中古
そのアルフィリースの返答に、ドゥームは満足そうに笑った。その笑顔があまりに明朗快活なので、アルフィリース達が面喰う程であった。
「あはは! やっぱり君は面白いなぁ。確かにこの一連の流れを仕掛けた奴は相当だ。特に用意周到さと執念深さは一級だと思う。確かに君達が今から誰かを助けようと思っても、全部徒労に終わるだろうね。今この都市は混乱の極致に見えて、全て演出された崩壊だ。何をどうやっても、今さら止まることはないだろう。
だけどこんな奴にやられてくれるなよ? それじゃあ面白味が減るからね」
「言われなくても。こんなところで死にはしないわ」
「もし死んだらボクの仲間に加えてあげるよ。君は死んだら悪霊の類いになってもおかしくないからね」
「丁重に断らせていただきます」
アルフィリースはその言葉を最後に、炎上する都市には目もくれずにその場を去った。ドゥームはその姿をしばし眺めると、ちらりとドゥームの方を振り返ったリサにウィンクだけしてその場を去った。
その場を去る途中、エルザとアルフィリースはこっそりと話をする。
「アルフィリース、よろしいですか?」
「ええ」
「何かお悩みの様子。どうされました」
「今回も前回と同じケースになったってことよ。倒しかけても、誰かが邪魔しに来る。今回はドゥームだったけど、ライフレスが来ていてもおかしくない。これじゃあ私達はいつまでたってもオーランゼブルの手の内だわ」
「確かに。ですが、逆
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