昼に所用でお会いした方と
ジャズ喫茶の話になりました。

学生時代、よく通っていたのが
(と言っても、2週に1度くらいだったか…)

明大前のマイルスというジャズ喫茶。

1966年にジョン・コルトレーンが来日した際
立ち寄ったという老舗。

この狭くて急な階段を
コルトレーンが登ったんだ…
行くといつもそう思う、
年輪を感じさせる
けれど、何年経っても変わらないお店…

ママ一人でお店をやっている
カウンターとボックス席
…10名ほどで満員の小さなお店。

ママは穏やかな雰囲気ではありますが
レコードに、音にこだわり
芯はとても強い方でした。

そりゃそうですね、その時代に
自分で物件を用意して
ジャズ喫茶を一人でやるなんて…

ママには明大前の駅や
私がバイトしていた永福町で
何度もばったり会ったものでした。

ずっとご無沙汰していても
いつもにっこりしてくれて
あったかかった。

みんなのお母さん
そして素敵な女性でした。

…と過去形で書くことになってしまった。

2019.3.11に逝去されたとの報せ…

ママにはお世話になったのに
不義理をしてしまいました。


いつかいこう
今度行こう
として行かれなかった理由の一つは
店内がタバコ臭かった記憶と

でもそれよりもなによりも
私はいつまでもハンパモノで
会わせる顔がなかったからだ。

会わせる顔がないのに
前述の通り何度もばったり会ってしまって
その度に嬉しくもあり
気まずくもありました。


それにしても
全くマイルスでは接点のなかった方から
その報せを知るというのも不思議なご縁です。

そして今日お店に
マイルスを良く知っていた方が
たまたまいらした。
金曜にはじめて。
お一人ではじめて。


ネットには昔のバイト先の別部署の課長(当時)
(あちらは私を憶えてない!と言い切れる)
が、6/2付でマイルスについて書いていました

〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今年3月11日、店主本山雅子氏がご逝去されて閉店していました明大前のジャズ茶房「マイルス」が明日6月3日に再開店します。
お客様からの、なんとかこの店を続けて欲しいとの要望で、ママの弟さんとお店のお客様達で、週に月、水か木、金、土の4日営業します。18:00〜23:00
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

来年で60周年だそうです。



「想い出は想い出のままで」
何ヶ月か前、
私は自分が今やっていることへの後悔を込めて
某SNSに弾き語り動画をあげて
そして、5月に答えを出しました。


でもやっぱり
マイルスはあり続けて欲しいし
(行かないくせに在って欲しい、
って我儘な言い分だけど)

しばらく行かないと行きづらいな、と感じる
お客さんの気持ちも
改めて想い出しました。

そして何より
大きくのしかかったのは
「永遠はない」ってこと。

いつか行こう、は、その時いかなきゃ。
いつか会おう、は、その時会わなきゃ。

「見れるうちに見ておこー」
そういう想いは村田さんで学んだはずなのに
またやってしまった。

学習能力ないな。

まだ私はママ・本山雅子さんに
顔向けできるような人間ではなくて

余計にモヤモヤしています。

こんな自分が、やっぱりとてつもなく嫌。

でも、言いたいことは、
ママ、お世話になりました、ありがとう。
不義理したままで、ごめんなさい。

いつかまたお会いしましょう…
それまでに
もうちょっとマシな人間にならなきゃな…

いつの間にか店内禁煙ではないですか!

井の頭線の下りホーム線路から見えます。