雑誌の取材からの帰り道
実月と出会った橋を渡っている途中だった
和也「もしもし?実月?」
実月〈うん・・あのさ・・電話しなくてごめんね?〉
和也「ううん大丈夫」
実月〈この電話・・最後だから・・和也にかけるの・・〉
和也「え・・どういうこと?」
実月〈私ね・・留学することにしたの・・〉
一瞬・・周りの音が何も聞こえなくなって
月の灯さえも消えた気がした
実月「だからさ・・お別れ・・バイバイだよ」
実月の声が近くでして
後ろを振り返ってみる
僕のすぐ後ろで携帯電話を握る
実月が立っていた
実月「お別れだよ・・」
和也「え・・でも・・」
実月「ありがとう」
実月のその言葉と同時に
僕の唇と実月の唇が重なった
唇が離れた瞬間
実月は走って遠ざかって行った
和也「実月・・好きだよ・・」
静かな夜・・
月の照る中
僕は一人
そう呟いた
和也「愛してます・・実月・・」