魔法の財布 | あるキリスト者のつぶやき…

魔法の財布

魔法の財布というのがもし仮にあるとすれば……その財布にはある程度の金が入っているとしよう。その財布から金を出せば、例え財布の中が空っぽになったとしても、翌朝目覚めてみれば、また財布の中には前日と同じ額が補充されているのだ。その日に使えるだけの限度はあるから、打ち出の小槌みたいに、振ればいくらでも小判が出てくるというわけにはいかないが、賢く使うとすれば困ることはまずない。そんな魔法の財布があったのならば……と考えるだけ無駄であろう。そんなものは存在しない。私の想像の産物でしかない。

しかし、世の中には、似たような物が多々ある。

例えば雑草。どれだけ刈り取っても、放っておくと、またすぐに生えてくる。根こそぎ抜き取って、除草剤でもまいておかない限りは、時間の経過とともに、以前のように生えてくるのだ。気候がよくて水分が豊富な春から夏にかけては、それまで以上に生えてきたりする。

それに、髭。これも前日に剃っても、また翌日の夕方になると、ジョリジョリに生えてきて、触るとチクチク痛いのである。もっとも個人的にはこのジョリジョリ感が好きで、暇つぶしに自分の顎をなでることがある。無精髭ってわけでもないのに、24時間経過すると無精髭に見えてしまうのが、なんとも残念である。

どうにもそんなことを考えてみると、勝手に補充される物っていうのは、なぜだか迷惑なものが多い。もらってうれしいようなもの、例えば財産とかが勝手に増えるということはまずない。もちろん、銀行に預金しておけば利子はつくけれども、どう考えたって、散財する額の方が利子よりも多い。

何というか……世の中うまくできてるものだ。