焚書 | あるキリスト者のつぶやき…

焚書

今朝の新聞に載っていたのであるが、アメリカの教会でイスラム教の聖典であるコーランを燃やしてしまおうという活動をやろうとしているところがあるらしい。フロリダにあるDove World Outreach Centerという教会である。もちろん、その教会だけである。その教会の牧師曰く"Islamn is of the Devil"(イスラムは悪魔のもの)らしい。

もうびっくりである。こんなことを本気でやろうとしている連中がいることが信じられない。当然ながらイスラム圏からの非難も浴びているし、一般世論も激しく憤っている。当然ながらキリスト教界やバチカンも、そんなことは止めるべきだとの声明を出している。

んで、当の教会の牧師は脅迫を受けているそうだが、まぁ、当然だろう。なんでも武装右翼組織が警護にあたるとかなんとか。ちなみに米国の武装右翼組織というのは、日本の右翼団体とは比べ物にならない。迷彩服を着て自動小銃で武装した私設軍隊みたいなものである。(もちろん合法的な集団であるのは言うまでもないし、必ずしも戦闘することが主な目的ではない。)米国にはそんな団体が100以上もあるというから、日本なんてまだまだ穏やかなもんだ。

それにしても、焚書というのは穏やかではない。はっきり言って、それは野蛮人のすることに思える。ちょっと、大げさかもしれないが、文字にしても、印刷にしても、書物にしても人類の偉大な発明であり、財産ではないか。そこに書かれている内容がなんであれ、それを燃やしてしまうというのは、特定の集団に対する冒涜というよりも、文明に対する暴力というに相応しいのではあるまいか。そこに書かれていることに賛成しようがしまいが、好きだろうが嫌いだろうが、それはあくまでも各人の意見である。文字にも印刷にも書籍にも、何の落度もない。

いつの時代でも、どこの世界でも、極端なことに走る人々がいる。愚かしいことだ。彼らの正義がなんであれ、建設的でないことだけは確かである。