夢を見たらば
ここ最近、風の強い日が多かったせいか、とうとう夢にまで見てしまった。何とも単純な人間である。
どんな経緯かは分からないが、私は海を見晴らすことのできる丘の上にいた。これもよく覚えていないが、何かの建物の中だったようだ。とは言っても風を感じることができたのだから、窓を開いていたのか,それとも窓のないベランダのようなところにいたのか…とにかく私は風の強まる中海を見ていたのだ。もっとも他に誰かがいたわけでもない。
目が覚めている現実の世界でもそうだが、私は雷とか台風とかが好きである。もちろん雨に濡れないようなところからであるが、外に出てぼんやりと荒れ狂う自然を眺めるのが好きなのだ。とくに雷などはいくら見ていても飽きることがない。まさしく人智を超えた自然の力を目前に見るという具合である。恐怖よりも畏怖を感じる。何とも言えぬ魅力も感じる。そんな自然の猛威で私がまだ見たことのないものがある。竜巻である。ある種の憧れさえ抱いている。
そんな私だから、夢の中で海を眺めていると、空から海面に向かって一筋の雲が降りてきて、見る見る間に竜巻になって行くではないか。見ていると、空から雲が次から次へと降りてきて、それぞれが竜巻になっていくのだ。そのうちいくつかの竜巻が互いにくっついて大きな竜巻になっていく。ただただ私は見惚れているのみ。逃げなければと言う考えはまるでなかった。
しばらくすると風が収まって、空が明るくなってきたかと思うと、竜巻は初めから存在しなかったかのように消え去ってしまったのだ。風もなくなり雲もなくなり、見上げれば澄んだ青い空。空の高みから弧を描いて竜巻が巻き上げたらしい残骸が、白い鬼籍を残して落ちてくるのが見えた。真昼に見る花火のようで、その美くしさに見惚れているところで夢は終わった。
人生のうち一度くらいは竜巻に遭ってみたいものだ。
どんな経緯かは分からないが、私は海を見晴らすことのできる丘の上にいた。これもよく覚えていないが、何かの建物の中だったようだ。とは言っても風を感じることができたのだから、窓を開いていたのか,それとも窓のないベランダのようなところにいたのか…とにかく私は風の強まる中海を見ていたのだ。もっとも他に誰かがいたわけでもない。
目が覚めている現実の世界でもそうだが、私は雷とか台風とかが好きである。もちろん雨に濡れないようなところからであるが、外に出てぼんやりと荒れ狂う自然を眺めるのが好きなのだ。とくに雷などはいくら見ていても飽きることがない。まさしく人智を超えた自然の力を目前に見るという具合である。恐怖よりも畏怖を感じる。何とも言えぬ魅力も感じる。そんな自然の猛威で私がまだ見たことのないものがある。竜巻である。ある種の憧れさえ抱いている。
そんな私だから、夢の中で海を眺めていると、空から海面に向かって一筋の雲が降りてきて、見る見る間に竜巻になって行くではないか。見ていると、空から雲が次から次へと降りてきて、それぞれが竜巻になっていくのだ。そのうちいくつかの竜巻が互いにくっついて大きな竜巻になっていく。ただただ私は見惚れているのみ。逃げなければと言う考えはまるでなかった。
しばらくすると風が収まって、空が明るくなってきたかと思うと、竜巻は初めから存在しなかったかのように消え去ってしまったのだ。風もなくなり雲もなくなり、見上げれば澄んだ青い空。空の高みから弧を描いて竜巻が巻き上げたらしい残骸が、白い鬼籍を残して落ちてくるのが見えた。真昼に見る花火のようで、その美くしさに見惚れているところで夢は終わった。
人生のうち一度くらいは竜巻に遭ってみたいものだ。