戸部新十郎「前田利家」 | あるキリスト者のつぶやき…

戸部新十郎「前田利家」

戸部新十郎の「前田利家」を読んだ。


前田利家について書かれた本を読むのは今回が初めてである。槍の腕に優れ、わずか14歳の時に織田信長に仕えて戦場に出て、武功をあげた。一時期浪人となったが、その後も織田信長、豊臣秀吉に仕えた。戦場における勇猛さと、主人に対して律儀に仕えることで周囲の信用を得た人物であると私の目には映った。


名もない青年が、加賀百万石の藩主となる姿に、戦国時代の人々の生き様を見ることができような気がする。


戦の最中は当然ながら、一見安穏と思える時でも、周囲の状況につねに目を光らせ、気を緩める暇もあまりない、といったところであろう。そうして力ある者や、堅気な者が人々の上にのし上がってくるのである。


その時代に生きることは大変なことであったかもしれないが、大変であったがゆえに日々張り合いがあったかもしれない。思えば、今を生きる私なんかは、毎日惰性で暮らしているようなものである…


物足りなくも感じるし、寂しくも感じるものだ。